読書のメリット 小説を読んで得られるものとは

社会人になってから読書をしようと思った時、
どうしてもすぐに手が伸びるのはビジネス書です。

自己啓発、仕事に直結しそうなノウハウ、
憧れのMBAやマーケティングの知識など、
読んで役に立つメリットがイメージしやすいのも一因です。

それに対して、現代小説や歴史小説の場合、
読書のメリットが第一印象で分かりにくいです。

ビジネス書に比べると、読書を普段しない人からは、
どうしてもエンターテイメント作品であり、
娯楽の一環であるという見方をする人が多い。

私の友人にも、中学時代から読書をしている人は多いですが
そのほとんどの人が、小説を読書の入り口にしてきました。

一体、小説を読むことには、どんなメリットがあるのか?
この記事では、それについて解説していきます。

目次

真の伝わる文章を学ぶことができる

世の中には、コピーライティングなど、文章を書いたり
読ませるためのノウハウ本が氾濫しています。

「〇〇という言葉を使え!」
「読者を虜にする必殺のテクニック〇〇選!」
「AIDMAの法則、SMARTの法則」

など、その中には確かに役に立つものもありますが、
相手に伝わり、心を動かす文章の最高峰は、
現代小説を書いている作家と編集者の方々です。

彼らは、文章を読んでもらい、
作品が面白いと感じてもらえなければ、即廃業という
厳しい世界で戦い続けている人達です。

なので、ひとつひとつの言葉に対する選定基準や
混めるエネルギー、伏線の貼り方などが、
ビジネス本の著者とは比べ物になりません。

そもそも、ビジネス本を書く人達の本の価値は、
書いてある中身の価値や、その人の生い立ちや
存在自体の価値にあることも多い。

伝わる文章を書くこと自体のプロではないのです。

それに対し、小説家は文章を書くプロの人達です。

私も、身近な友人から著名なインフルエンサーまで
数多くのブログやメルマガに触れていますが、
小説を普段から大量に読んでいる人の文章は、
そのテイストも伝わる空気も、全く違います。

それは、ビジネス経験や人間の器は関係無い。
語彙の多さ、言葉の言い回し、独特の感性や世界観。
それらを総合的に見た時、違うなと感じるのです。

これは、コピーライティングの能力だけでは
到底辿り着けず、いかに日頃から読書をしているか、
そして、小説を読んでいるかが反映される点になります。

他人の人生を追体験できる

人が一生を通じて出会える人は限られており、
よほどのことがない限り、学歴、会社の規模、
仕事の業界の枠を超えた人と出会うのは困難です。

ですが、小説を読むと、刑事の世界、銀行員の世界、
主婦の世界、私立中学の学生界隈の世界、教師の世界など
自分が一生関わる事が無さそうな人の世界を垣間見れます。

私は最近、東野圭吾の新参者という小説を読みましたが、
警視庁と所轄の違い、小伝馬町や人形町に生きる人達、
殺人を犯す人やその家族たちの置かれる状況や心理など、
自分の知らないことを小説一本から沢山学ばせて頂きました。

その人達が普段、どんな言葉を使っているのか、
どんなものを見聞きしていて、何に悩んでいるのか、
そういった世界観にたった一冊の本から立ち入ることができます。

逆に、小説を全く読まない人は、自分の世界の枠を
いつまで経っても超えることができず、関わる人も情報も
自分の想定内のことしか起こりません。

小説を読めば、その壁を超えて、違う分野のことに挑戦したり
新しいことに関心を持つ最初のきっかけになります。

そして、自分が生きたことのない、江戸時代や
太平洋戦争の時代、戦後の時代を生きた人達が
語り掛けてくる言葉を、直接聞くこともできます。

そうやって、他人の人生を追体験し、そこから学んだことを
自分の生活に転用できるのが、小説を読むメリットです。

他の人と仲良くなる共通の話題になる

これも大きいです。

例えば、7つの習慣などの有名なビジネス本を読んだことがと
お互いに分かったとしても、ある程度仲良くはなれると思います。

ですが、自分の好きな小説や作家さんが同じだと、
より気軽に深く話せる、お互いの共通点になると思いませんか?

背景にあるのは、仕事やビジネスの話になると、
特に男性は、舐められたくない、お互いの力量を推し量ったり、
何かと相手と自分を比較してしまう感情を持つ事があるからです。

ですが、小説に関して言えば、お互いにただただ好きなものを
熱く語り合っているだけですから、仕事がどうだ肩書がどうだと
余計なことを考える必要がありません。

私は趣味でボードゲームをやっていますが、そこでもやはり、
仕事の話を積極的にする人は皆無で、自分の好きなものを通じて
人と繋がりたいんだなという欲求は、皆あるのだと思います。

実際に、初対面の人と話をする時に
好きな小説の話をすると、意気投合をする人が多く、
小説を読んでいて良かったなと思う瞬間でもあります。

まとめ

ここまで読んできて、どうでしょうか?

正直に言うと、僕も最初に読書を始めた時は
小説よりもビジネス本を中心に読んでいた時期が非常に長く、
小説を積極的に読むようになったのは、つい最近です。

ですが、上記に挙げた通り、

・真の伝わる文章を学ぶことができる
・他人の人生を追体験できる
・他の人と仲良くなる共通の話題になる

というメリットを感じてから、小説を読むことが
それまで以上に、本当に楽しくなりました。

何の小説を読めばいいのか?というのも良く聞かれるのですが、
最初は、自分の興味のある作家さんの作品であれば何でもOKです。

読書は何よりも、継続することの方が大事だと思うので、
読んでいて苦行になるような本や、全く興味の無い本を
わざわざ読む必要はありません。

個人的にお勧めなのは、三浦しおんさんや東野圭吾さん、
あとは、半沢直樹シリーズを描いてる池井戸潤さんです。

もし興味があれば、素敵な本との出会いを目指して、
是非書店やブックオフに足を運んでみてください!

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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