プログラミングの専門学校の学費とコスパについて解説

プログラミングを学ぼうと思った場合、
独学でやるか、オンラインやオフラインの
スクールに通うかで同時に検討されることが多いのが、
いわゆる一般的な「専門学校」になります。

どちらかというと地方都市に多いのですが、
都心部でも調べてみると思った以上に数があり、
かなりの額の学費を積ませているにも関わらず
長年運営されていることから、実績はあるようです。

しかし、現在オンラインのスクールに通う身としては、
専門学校の学費とその内容は見合っているのか、
冷静に判断をすべきだと思い、この記事では特に
「学費」という面から専門学校を解説します。

目次

プログラミングの専門学校の学費の相場は?

プログラミングの専門学校の学費は、相場としては
大体年間で100万円、2年制の学校が特に多く、
卒業までに総額で200~400万円の費用がかかります。

参考事例としては、私の地元の静岡県沼津市にある
「沼津情報ビジネス専門学校」の事例を挙げてみましょう。

表の公式サイトには詳しい学費が載っていない為、
スタディサプリの回収した情報を拝借させて頂きます。
https://shingakunet.com/gakko/SC001717/gakubugakka/

ここは年間110万~120万円の支払いが必要で、
且つ4年制であり、合計学費は400万を超えます。
ほとんど相場通りという感じです。

これが高いのか、低いのかというと、私の結論としては
プログラミングを学ぶ他の選択肢と比較してコスパが悪く、
4年間も悠長に学ぶ意味は無いので
絶対に入るべきではない、です。

ただ、これだけだと「何故高いと言えるのか?」の説明が
十分ではない為、いくつかの観点から、学費を解説していきます。

他の学ぶ手段にかかる費用との比較

プログラミングスクール

現在、居住地や環境を問わずにプログラミングが学べる
オンラインスクール、都心部に直接通って学べる形式の
オフライン通学スクールが大量に開講されています。

相場としては、月10万前後、半年で50万円前後が多いです。
大体、3カ月~半年ほどで一気にプログラミングを学び、
多くの方が、転職をして企業に就職していきます。

最も高額なものだと70万円~100万円ほどかかりますが、
年間で100万円を超えるサービスはほとんど無く、
就職間際の大学生や既卒の社会人を対象としている為、
長期間かけて勉強することを前提にしていません。

また、一部を除いて、多くのスクールが
卒業生が実務では使い物にならない水準のままでも
就職市場や企業に放り込まれるのが現状です。

ただ、あくまでも就職自体を実績とする
スクールのHPからは、その実情は伝わってきません。

完全に独学

独学の場合、学費は一切かかりませんが、
未経験から自分で何かを開発したり、企業から面談の際に
評価をしてもらえる制作物を作るためには、
メンターや指導者を必ずつけることをお勧めします。

MENTAというサービスが有名で、
相場としては、月5000円~1万円です。

失業期間、未就職期間が延びてしまうのは
基本的にはマイナス要素になる為、こちらの場合も
3カ月や半年など、期間を決めて短期間で
一気にスキルを習得する必要があります。

専門学校以外との、学ぶ期間と学費の比較

専門学校は、4年間で400万円。
それに対して、プログラミングスクールは半年で50万~100万。

しかし、卒業生の社会人の方の話を伺ったところ、
どちらも学ぶことはほとんど大差が無く、
3カ月や半年の勉強でも、就職して十分に
エンジニアとしてスタートを切れている人がいるとのことです。

理由は、専門学校の特徴としては
・実務に直結しない「資格の取得」に大量の時間を割かれる
・高校や大学に進学できない学力の人に教える基準を合わせられる

というデメリットが非常に大きいからです。

そして、オフラインの為、教師の人件費や
建物や設備投資などにも、かなりのお金がかかっています。

勉強が簡単すぎたり、もっと早く色々なことを学びたくて
自分で率先して勉強したり制作をするなら、
より高いレベルの環境に行くか、自習をすれば済む事。

それでも、全国各地にこういった情報専門学校が
長年存在するのは、各地域の企業への就職の斡旋をする場として
非常に理にかなっているからです。

現に、卒業生の大半は、一部を除いて
地元のSler企業に就職し、低賃金から抜けられません。

ですが、地方に住んでいて、頭もそこまで良い訳ではなく、
付き合う人も情報感度も低い環境に身を置き続けてしまうと
より良い環境を掴もうとすることが出来なくなります。

そういった理由から、情報関係の専門学校に進むのは
色々な意味で、学費に対するコスパが悪いというのが私の考えです。

まとめ

専門学校にも意義はあります。

そもそも、両親が地方出身で業界未経験の場合、その子供も
エンジニアになる手段自体を総合的に判断する材料がありません。

「求人が圧倒的に多い都心に一度出て働く」
「ポートフォリオを作ることが最優先」
「半年一年後にフリーランスになって高給を獲りに行く」

という決断をすることが自体が難しいのも無理はありません。

そんな当事者や家庭に対して
「エンジニアという職業になる」
という、人生の一つの選択肢を与えるという意味では、
その地域の情報専門学校の意義はあります。

若いうちからその分野の勉強を積んで、IT企業に潜り込めば、
決して学歴が無かったとしても、ブラック企業だったとしても、
そこで経験を3年5年詰めば、次の転職はかなり楽になるでしょう。

ですが、同じ最終ゴールに到達する手段としては
専門学校で400万円を払って4年間もダラダラ勉強するのは
絶対にお勧めできないので、もし今選択の余地があるのであれば
学費とコスパの面からも

・高専なり大学に進学して、学歴を積み、人脈を作り、
 プログラミング自体は在学中に自分で勉強する
・高卒からすぐに就職するなら、即勉強開始して
 ポートフォリオを作成し、半年かけて未経験から可能な就職口を探す
・就職は一社目は絶対に東京近郊 地方に住むなら経験を積んでから
 リモート可能なスキルを持った状態でフリーランスになる

ということを、強くお勧めします。

専門学校の、学費以外の面からのコスパの悪さは
こちらの記事でも書いているので、併せてご参照ください。

プログラミングの専門学校が全くお勧めできない理由を解説

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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