ウーバーイーツで使う鍵のお勧めサイズ・商品を紹介!クロスバイク等を買ったら必ず用意しておくべき鍵の条件について解説

ウーバーイーツの配達員をやる際、都心部で定額のレンタル自転車(通称赤チャリ)が安く使えなくなった今では、自分でクロスバイクや電動自転車を購入することが当たり前になり、盗難を防ぐ為に、鍵を買って用意することを誰もが考えるようになりました。

しかし、これまで一度も鍵を買ったことが無い人は、一体どんな鍵を買えばいいのか分からないと思います。

ハイジ

自転車売り場や各メーカーECサイトの商品ラインナップを見れば分かるんだけど、鍵って意外と高いんですよね…。

私はクロスバイクを買ってから2種類の鍵を併用しているので、これらを何故買おうと思ったのか、実際に使った感想など、この記事ではそれぞれのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。

目次

結論:このタイプの鍵さえ揃えれば、とりあえずは安心

私は現在、登戸・武蔵小杉・多摩区で稼働していますが、以下の2つの鍵を携帯して稼働しています。

普段実際に使っている感覚としては、僻地や田舎での稼働であれば前者の細い鍵で全く問題ありませんが、都心部・大型の駅やタワマンが並ぶ地域の稼働の場合、盗難リスクが上がる為、太い鍵も一緒に携帯して使い分けた方が良いと感じます。

鍵を走行中に入れておく、おすすめのバッグ

自転車の鍵は何度も何度も出し入れして使うので、自転車のフレームバッグの用意を、強くお勧めします。

ハイジ

鍵を配達用バッグに入れて背負っていると、出し入れが面倒で、体も余計に疲れるので、お勧めしません

私は上記のフレームバッグを使っていますが、選んだ理由は

・価格が安い
・配置が自転車フレームのフロント先端にあり、鍵の出し入れがしやすい
・防水仕様
・スマホの充電バッテリーも入れておける

という条件に当てはまる商品を探していたからです。

実際に使ってみましたが、期待以上の使い心地で、かなり満足しています。

素材は正直安っぽいですが、デザイン自体はそこまでダサくないし、チャックの耐久性も問題無いし、自転車のフレームに対してもかなりガッチリ固定できます。特に他に求めることが無いなら、これに鍵を出し入れして使うのがお勧めです。

鍵の太さ・長さによる、それぞれのメリット・デメリット

ABUS ブラック レベル2(全長60cm、太さ4mm)

何故買おうと思ったのか

自分が最初に買ったのはこの鍵ですが、一番の理由は、他のブログで紹介されていたいくつかの記事を読んでいて、全く同じ商品に関して「このサイズとチェーンの太さで十分だ!」と自信を持って断言してくれる配達員の方がいたからです。

当時のブログ記事はどこにあったのか既に見つけられなくなってしまいましたが、安すぎる鍵や、過剰に品質が高すぎる鍵を最初に買って失敗するのは嫌だったので、他人の前例をまずは信じて、ひとつ買ってみることにしました。

これ以上自転車を重くするのも避けたいけど、コストも安く済ませられ、配達品質に支障が無さそうな鍵はどれかなと思い、とりあえず色々なメーカーの鍵を眺めてみましたが、やはり自分で判断できず、とりあえず買ったこの鍵で3ヶ月、1000配送ほどやってみることにしました。

実際に使ってみた感想

太くて大きい鍵に比べて、着脱が圧倒的に楽

とにかく着脱が楽です。仕事をする上で、シンプルに重要な点だと感じます。

大型の鍵の高いセキュリティ性能は、配達報酬を直接生むわけではありません。操作や着脱が楽であることに越したことはありませんし、必要な強度を考えると、このチェーンの太さや強度はギリギリのラインかなと思っています。

逆に、これ以上に細い鍵の場合は注意が必要です。100均ストアで買った鍵のワイヤーなどは、携帯可能な専用工具で簡単に切断できてしまいます。

地球ロックは難しい。半数以上は車輪と本体の固定のみ

60cmの長さで固定できるのは、縦の細い標識の棒や、道路沿いのガードレールまでです。太めの標識棒や電柱になると、この長さではぐるっと回して地球ロックをするのは不可能になります。

また、太さが細いガードレールでも、間に障害物や隙間があって鍵が届かない状況が、意外とあります。もし前輪とフレームのみの固定で長時間自転車を離れなければならない場合は、盗難に遭うリスクは常に覚悟しておく必要があります。

僻地や田舎の稼働なら大半のケースで問題無し。でも都心はリスク高そう

個人的に一番心配だったのは、鍵が弱すぎて簡単に盗まれてしまうのでは?という点でした。

しかし、実際に稼働してみて、9割以上の配達が、この60cmのチェーン鍵で問題なく行える状況を経験し、何故この鍵で十分なのか、段々と体で理解してきました。

一つは、街中の全てが24時間常に人通りのある場所ではなく、常に気を張り詰めて警戒をする必要は無いからです。

裏通りや私道に入ると、人の気配が全く無い場所もたくさんあります。ものの数秒で相手の玄関から戻ってこれる程度の場所なら、律儀に毎回毎回施錠をするのは煩わしいです。もし施錠の必要が無い配達数が増やせるなら、1日を通してかなりの効率化になります。

ハイジ

もちろん、人が普通に歩いてる場所では、ひょいっと持っていかれたり乗られたりするリスクが常にあるので、臨機応変に対応しましょう

これは、実際に施錠をしながら配達をする中で培われる、空気を察知する能力だと思うので、分からない内は全部施錠をして慎重に配達を続け、慣れてきたら少しずつチューニングしていくことをお勧めします。

もう一つの理由は、自転車を盗難する側にも、かなりのリスクが存在することです。

仮に失敗すれば、逮捕をされて罰金を支払うリスクだけでなく、持ち主に追いつかれて全身を殴られる、歯や四肢の骨を全て折られる、ボコボコにされる可能性などもあります。

そして、盗む現場が仮にその人の活動範囲や通学通勤圏内だった場合、周辺で警察騒ぎになったり自分の顔が犯人として割れてしまったら、もうその近辺にはプライベートで遊びに行くことすらできなくなる可能性もあります。

そのリスクに対して、うまくいった場合の成功報酬は「自転車を乗り捨てをして長距離をタダで移動できる」「分解した自転車とパーツを売って金にできる」程度です。

乗り捨てに関しては、地球ロックができなくても、前輪とフレームさえチェーンで固定すれば100%不可能になります。

仮にクロスバイクの場合、本体が有名海外メーカーですら新品で5万〜8万程度なので、分解して売ってもせいぜい数割くらいしか現金にはなりません。

人生を棒に振る高いリスクを負って、得られる期待値がたったの数万円では、犯罪をしても全く割に合いません。

ハイジ

その程度では皮肉なことに、ウーバーイーツの配達員を1日2日やった方が儲かりますし、キャッシュフローも良いです

どう考えても数をこなさないと盗難の成果は安定しないはずなので、活動範囲を広げ、効率良く自転車を輸送するためには、ハイエース級の車と運転手が必須となり、自転車の一時保管場所や維持費もタダとはいかないでしょう。

その結果、自転車の盗難をする人は

・東京なら港区、神奈川との県境周辺なら世田谷や二子玉川などに活動が集中する
・組織化をして、チームで犯罪をする
・高単価の自転車のみを集中的に狙う
・自転車を一目で判断する能力を高める為に専業化する

といったことが考えられます。

そうやって作業効率を徹底的に追求していくと、必然的に活動範囲が金持ちが多く住むエリアに集中しますし、無作為な場所に飛ばされる僕らが配達先で彼らと遭遇する可能性は高くありません。

少なくとも、常に周囲に盗難業者が潜んでいると考えるのは、警戒のしすぎだと思います。

なので、僕らが逆に警戒しなければいけないのは、その何倍も身近に潜んでいる「盗難は普段から全く考えてはいないけど、魔が刺して乗り捨てをしてしまう」犯罪者予備軍の人達です。

つまり、冒頭の60サイズの鍵で、できれば地球ロック、最低でも前輪とフレームを固定して乗り捨て不可にしておくことが、一番理に適ったコスパの良い施錠になります。

決して自転車のプロの盗難業者の事情を知っている訳ではないので憶測ですが、一つの意見として発信しておきます。

ABUS レッド レベル4 (全長110cm、太さmm)

何故買おうと思ったのか

一番大きな理由は、鍵を2本体制にして、どうしても自転車を盗まれたくなかったからです。

実はこのチェーンを買ったのは、先程のレベル2のチェーンを購入して2日後、その商品が先に届く直前でした。

過去にトライアスロンを経験していた経験上、長めの鍵が無いとあらゆる到着場所で地球ロックをするのは難しい、ということは薄々感じていたので、クロスバイクで稼働を始める前から、多少コストをかけてでも万全の状態にしたいという気持ちがありました。

ただ、お金をかけすぎて超大型のチェーンを買っても、今度は自転車本体の重量が重くなるし、扱うの疲れそうだし、どうしようかなーと悩んだ末、買い物を失敗しないよう、ワンサイズだけ上で、長さだけはかなり長めのチェーンにしよう、という決断になりました。

ハイジ

少なくとも、長すぎるか短すぎるかちょうどいいかが分かれば、チェーンの太さが違う別商品をまた買って、今使ってる鍵はメルカリで売っちゃえば良いですからね

結果的に、普段一番使うようになったのはレベル2の鍵の方でしたが、この太い鍵故に助けられた場面は多く、これ以上の太さだとさすがに重い!という体感値もデータとして取れたので、買い物は成功だったと思っています。

実際に使ってみた感想

電柱にも固定できる

110cmの長さの鍵は複数ありますが、この長さだといずれも電柱一本の周囲を軽々這わせて自転車を地球ロックできます。

特に新宿の歌舞伎町や渋谷の繁華街など人通りの非常に多いエリアや、タワーマンションや大型商業施設のように荷物の受け渡しに10分以上の長い時間がかかる場面で、より盗難をされにくくなり、安心してお客様の元へ向かえるようになります。

あと、マックの地蔵待機などの影響で駅前の駐輪場に駐輪する際も、前輪と地面の台座を固定する際は60cmの鍵では到底長さが足りない為、この110cmの鍵が大活躍してくれました。

鍵2本体制にすれば、短時間ならそう簡単には盗めない

単純に2本あることにより、鍵を破壊するのに倍以上の時間がかかります。レベル4だとギリギリ携帯可能な工具で壊せる強度なので、絶対安心とは言い切れませんが、プロの業者以外の、気の迷いで乗り捨てを試みる程度の犯罪者予備軍には、盗もうとする気持ちを沈めて、諦めさせることができます。

鍵のカバーは赤い方が良い。盗難予備軍への抑止力になる

黒と赤のカバーを両方買ってみて分かりましたが、中身が同じであれば、ウーバーの配達には赤のカバーが付いた鍵を選んだ方がいいです。理由は、赤い方が「鍵をしている」という周囲への強い主張になる為、自転車を盗もうとする人に対して、より強い警戒をさせることができるからです。

このサイズの鍵を1日中使うのは、さすがに疲れる

別記事でも解説をしていますが、自転車全体にかかる荷重を少しでも軽くすることは、配達の効率に直結します。

実際にレベル2とレベル4の鍵を両方使って何十回も稼働していると感じますが、鍵の太さや長さが2倍になると、実際に使う手間や消費エネルギーは、3倍4倍必要になると思って間違いないです。

確かにセキュリティ面では安心しますが、配達を1日に半日以上やる人は、毎回こちらの鍵を使うとかなり疲れるので、要所要所で使い、警戒する必要のないエリアではレベル2の細い鍵のみを使うことをおすすめします。

盗難リスクは100%完全には防げない。鍵は被害を抑えるだけ

鍵を買うにあたって、是非目を通しておくことをお勧めしたいサイトがあります。

このサイトは、あらゆる主要なメーカーの鍵を太さ別に購入し、盗難業者が使う色々な機器で壊せるかどうか、壊せる場合はどれくらいの時間で突破できるのかをひたすら検証するという、超マニアックな発信者のページです。

購入する鍵を選ぶにあたっても非常に参考になるのですが、1番の学びは

どんなに頑丈な鍵でも、プロの業者に狙われて、必要な道具と時間を使えば、破壊できてしまう

というメッセージです。

極論を言えば、頑強なU字ロックで2箇所以上を固定すれば滅多なことでは盗まれませんが、配達の効率や費用対効果と、鍵のコスト・重さ・質量はトレードオフの関係にある為、やはり私達はどこかで基準を決めて、妥協をしなければいけません。

逆に、そこさえ念頭に置いて最悪のケースを最初から覚悟しておけば、鍵に対して過剰な期待をしたり、いつまでも盗難について悩んで無駄な時間を使ったりせずに済みます。

鍵で無駄なコストを払わない為の考え方

盗難されるまでの総売上に対し、いくら払えるかという視点

鍵にどこまでお金をかけるべきかは、「何回配達をしたら盗まれるリスクがあるか」という考え方をひとつの基準にすると、鍵についてあれこれ余計に悩まなくなります。

例えば仮に、自転車が5万円で、月の配送が330回、盗難率が1000配送に1回と仮定した場合、

「3ヶ月で約50万円の売上を上げる毎に、5万円のコストを払う必要がある」

という状態になります。

これが仮に、5000円の鍵を買うことで盗難発生率を2分の1に減らすことができた場合は

「半年で約100万円の売上を上げる毎に、5万円のコストを払う必要がある」

という状態になるので、計算上は、鍵の5000円で、同じ半年の期間中にかかる5万円のコスト削減になります。

警視庁のHPの統計によると、自転車の盗難被害者の内、鍵を全く使っていない人の割合は57.6%なので、鍵に盗難を半減する抑止効果がある、というのは過言ではないと考えられます。

参考:警視庁HP「自転車盗」の防犯対策

荷物の軽量化でどれくらい金と体力が浮くかという視点

荷物が増えるにつれ、自転車を漕いで動かすために必要なエネルギーが多くなるので、重い大型の鍵になればなるほど、長時間の配達で失うエネルギーが増えていきます。

特に専業レベルの人や、1日に集中して長時間仕事をするタイプの人は、キャリア、かごなどの備品を積むとただでさえ重量が重くなるので、余計な荷物ならば少しでも軽くしたいのが本音のはず。

ハイジ

あと単純に、1日何十回も出し入れや操作をする鍵がデカくて重くなるほど、扱っていて疲れます。

もしエネルギーを失い続け、空腹レベルが一定基準を超えると、急激に疲労が加速する「ハンガーノック」という状態になるので、エネルギー不足を避ける為にも、許せる範囲で鍵の重量は軽いものにした方がいいです。

鍵以外の手段で、より盗難のリスクを下げるための方法

盗難時にアラームを発する振動検知器を使う

AlterLockという、鍵を使わずに振動を検知してアラームとGPSで盗難を防止する製品があります。

本体価格が10780円、継続課金が月396円かかりますが、かなり先進的な防犯デバイスです。

ウーバーイーツの配達をする際は、タワマンなどの長時間自転車を離れる場面で安心して配達に行けるというメリットが想像できますが、私が購入に至っていない理由は、

・自分が不在の時に振動を誤検知して、大音量のアラームで恥をかかないか
・10分程度なら、鍵を2本使えば、結局低コストで同じ位の抑止力になるんじゃないか

という疑問が晴れなかったからです。

実際のところ、これまで鍵のみを使った配達で不便を感じたことはありません。ウーバーイーツの配達員で実際に使っている人もまだ見たことが無いので、過剰品質ではないかと感じます。

もし実際に使っている人の声があれば、聞いてみたいですね。犯人がこの機器の存在を知らない場合、盗難された後に追跡ができるのも便利そうです。

バイク購入時に盗難保証に加入

新品の自転車を購入する際は、店側やメーカーから盗難保証(保険)への加入の案内が何かしらあると思います。

私はTREKのクロスバイクを購入した際、今12000円払えば盗難時に割安で同じ本体を用意してもらえると提案を受けましたが、費用対効果的に微妙だと思ったので加入していません。鍵にかけるコストを優先しました。

無駄ではないし、お金に余裕があったら入るのは自由ですが、盗難保険自体に盗難の抑止効果は無いので、同じコストをかけるなら、まず最初は鍵に優先してお金を使うことを、個人的にはお勧めします。

セキュリティの高い室内保管場を契約する

実は、自転車の盗難の約44%が住宅内で行われているという統計が、先程の警視庁のHPで公開されています。

ハイジ

自分も色々な建物に配達に行きますが、無防備に廊下に自転車を置いている人、100均の鍵で済ませてしまっている人は、よく見かけます

他の住人や外部から入ってくる業者に盗難をされる可能性は十分にあるので、可能な限り自室保管をしましょう。

また、都心部に電車で通っている人は、フリーアドレスの駐輪場ではなく、セキュリティの完備された室内駐輪場に自転車を保管しておくことをお勧めします。

参考:BIKE STATION(新宿)

まとめ

・僻地稼働なら細くて軽い鍵がお勧め(地球ロック・もしくは車輪と本体の固定)
・都心部や繁華街では長い太めの鍵がお勧め(110cmあれば電柱や大半の場所で地球ロックは可能)

・色のお勧めは、盗難予備軍への抑止力になる、赤いカバーで包まれた鍵
・購入する鍵のサイズや価格の、あなた独自の指標は「支払えるコスト」「我慢できる重量」

余計なお世話かもしれませんが、個人的に気を付けてほしいのは、過剰なリスクの為に毎月の固定費を増やすことを、軽々しく考えない方がいいという点です。

とくに駐輪場は毎月2000円程度かと思うかもしれませんが、同じ月2000円を自分の手持ちの資産で毎月稼いだり、投資や貯蓄に回すのがどれほど大変かということを想像すれば、支払いに関しても慎重になると思います。

自分の状況に合った適切な鍵を使ってリスク管理を行い、ウーバーの配達に励みましょう!

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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