本せどりで単行本を仕入れる際の注意点

本せどりで生計を立てている人、副業で効率良く
稼いでいる人の多くが狙っているのが、単行本です。

文庫や新書よりも一冊あたりの商品単価が高いので
必然的に、利益が大きい本も多くなりますが、
その一方で、仕入れの難易度が高く、闇雲に端から端まで
リサーチをしていても、仕入れ対象本は見つかりません。

この記事では、単行本を効率良く仕入れる為の
ポイントをまとめていきたいと思います。

目次

単行本を効率良く仕入れる方法

値下げした商品のみを狙い撃ちする

単行本は、全頭サーチをしていると、効率が悪く、
本もそこそこ重い為、全く稼げない訳ではないですが
丸一日は体力が持ちません。

そこでお勧めなのは、単品管理の状態から
店員が独自に値下げをした4色の値札シールが
貼っている商品だけをリサーチしていくことです。

画像

こういうやつですね。
4半期毎に値札の色が変わりますが、
一番新しいものだけをリサーチすればOKです。

というのも、単行本はほとんどのせどらーが狙っているので
毎週や毎月必ず、リサーチをしている人がいるからです。

ですが、ライバルも人それぞれ、仕入れ基準もやる気も
異なる上、店員さんも定期的に在庫を棚に補充するので
何かしら仕入れができる本は必ず残っています。

値札に注目をすることで、効率よく狙っていきましょう。

新書や文庫の場合、1時間で20冊30冊は狙いたいですが
単行本の場合は一冊あたりの利益が倍以上になる為、
その半分くらいのペースでも十分だと思います。

また、店の方針によっては、個別の値下げを一切行わず、
単品管理のラベルに統一している店舗もあります。

こういう店は、単行本を積極的に値下げするよりも
他の店内業務を優先している、積極的に売るジャンルの商品が
別にあるなどの理由で、単行本を売る気がありません。

そういう店も一定の割合で存在するので、
この店は単行本を下げるつもりが無いなと判断したら、
他のジャンルだけをリサーチするようにしましょう。

仕入れがしやすいジャンルの本から狙う

単行本では、仕入れが多くできるジャンルと
全然仕入れができないジャンルがあります。

例えば、医学書・芸術書・資格関係の本は
単価が高く、仕入れ対象になる本が多いです。

逆に、小説の単行本、芸能人のエッセイは
単価が低いのに加え、世の中やネット上に
出回る部数も多いせいか、仕入れ対象になる本は
相対的に少ないです。

貧乏性だと、一冊たりとも利益のある本は
店に残したくないと最初は思うかもしれません。

しかし、同じように仕入れをしていくのであれば、
極力、効率良く一冊でも多くの本を仕入れる為に、
仕入れがしやすいジャンルの棚から攻めましょう。

また、仕入れができると言われているジャンルほど
ライバルがそこだけピンポイントで攻める事もあるので、
棚の荒れ具合や、途中まで仕入れをやってみた感覚で
全く取れる気配が無い場合は、棚や店を変更することも
積極的に試してみてください。

何店舗も周り、ある程度数をこなすと、
本が取れる感覚、取れない感覚が肌で分かってきます。

単行本を仕入れる上での注意点

全社で単品管理をしている商品は狙わない方がいい

ブックオフでは、単品管理と言って、
全社で共有しているデータベース上の商品価格を
最初に設定してくることが多いです。


こんなやつですね。

これが貼ってある商品は、ラベルに記載してある日付、
早いと当月や一ヶ月前の時点でのAmazonの販売価格より
若干安い価格に調整されています。

当然、Amazonで売るせどりが成立する
商品価格には、なっていないことがほとんどです。

特に200円均一の単品管理本は、大半が利益出ません。
たまーにプレミア本がありますが、確率を考えると
検索するだけ時間の無駄です。

尚、あえてここを狙うならプロパー品に絞って
全頭サーチの方が効率が良いです。

理由は、ブックオフの単品管理は、倫理上の問題から、
商品の本来の価格以上の値段を付けられないからです。

ですが、ブックオフの棚の本の中にも、Amazon上では
1500円の本が3000円や4000円以上で売られている。
そんな本が、棚の中には一定の割合で眠っています。

私の肌感覚では棚ひとつに対して取れるのは1冊か2冊程度ですが、
体力を生贄に捧げれば、時給5000円以上は出せるので
仕入れの調子が芳しくない場合は、一案としてお勧めします。

(ただ、丸一日これをやると、身体も精神も参ってしまうので
仕入れの調子が悪い時の手法とすることを推奨します)

一棚リサーチして一冊も仕入れができない場合は撤退

全頭検索にしろ、ピンポイントのリサーチにしろ、
どんな棚でも、数冊程度は必ず仕入れ対象の本があります。

もし一棚検索をして一冊も該当するものが無い場合は、

・ライバルが最近来て一通り商品を抜いてしまっている
・店の棚への在庫補充が行われていない/時期が悪かった
・店員が仕事をしてない、買取が少ないなど、店自体に問題あり

このいずれかのケースが多いです。

せどりは統計学なので、駄目な場所や駄目な場面では、
その場でどうあがいても、何をやってもいいことはありません。

私の場合は、文庫や新書の棚で仕入れ対象が一棚5冊以下、
単行本の棚は3冊以下だった場合は棚の変更か店の撤退をします。

特に、一日に複数店舗を巡回する際は、
こういう店を10分や15分で撤退する決断ができるかどうかが
一日の利益を大きく左右するポイントになります。

値段が高い商品は、モノレートで価格を必ず確認する

価格サーチツールで仕入れ対象の商品が見つかった時、
単行本の場合は、必ずモノレートで値段を確認してください。

文庫や新書の場合は、108円の場合、仮に最安値で売れても
仕入れ金額が丸々戻ってきて何度でも再挑戦ができます。

しかし、単行本の場合、値下がりがそのまま損失になり、
値段が上がれば上がるほど、被害は大きくなる為、
絶対に負けてはいけない仕入れが多くなります

特に注意してほしいのは、

・たまたま今は値段が上がっているだけで、価格の
推移グラフを見ると、1週間前までは仕入れ対象として
引っかかるような値段では売っていない商品だった

・数カ月ぶりに売れて販売ランキングが上がっているけど
本来は、3カ月や半年に一度しか売れない水準
だけど、仕入れ基準的には1週間で売れると錯覚する
販売ランキングで現在推移している

というような、リアルタイム以外の情報です。

これは、モノレートを確認して過去の売れ行きや
価格の推移を一度確認しないと判断できません。
必ず確認するようにしましょう。

108円の文庫新書の場合、確認の手間を捨ててでも
仕入れ効率を優先する時がありますが、
単行本でそれをやると、大きなリスクになります。

閉店セールの単行本狙いについて

単行本仕入れの極み、達人が集まるのは、
ブックオフの閉店セールです。

単行本50%OFFや全品50%OFFになると、小規模な地方店舗でも
一日の売上が100万円200万円以上になり、利幅も大きい為、
県外から車で常連の人達がそのブックオフに大量に集まってきます。

特徴としては
・バーコードリーダーを大半の人が使わない(完全目利き)
・前日から仕込みをしている(本の位置暗記、取る導線を決めている)
・組織で動いている(最初の短時間で利益の大きい本を搾り取る)

という、これを何回か経験すると、単行本仕入れに必要なことは
全て習得できるんじゃないかと思うような、異常な環境です。

私も数回参加したことがありますが、店中にせどりの業者が
何十人も徘徊する、凄まじく異様な熱気に溢れた場所でした。

しかし、セールの難点は色々あり、

・開店一時間前から並ばないと、良いポジションが取れない、
カゴが全部取られて使えないなど、何もできない状況になる

・前日から仕込みをする場合、時間あたりの単価が半減するので
結局、普通に仕入れをしている時に比べてそこまで割に合わない

・一般のお客さんも多い為、開始1時間後以降は、会計までに
毎回一時間以上並ぶ必要があり、組織で動いていて購入商品を
床に大量に置いている人達が一番効率が良く、得をしている

・組織で動くと一番美味しい思いができる反面、お客さんが
並んでいる中での大量会計は現実的ではない為、
夕方以降や閉店時間まで店から出ることができないし、
床に大量に買う商品を置いてカゴも独占状態になることから
お店や店員さん、他のお客さんに対して迷惑でしかない

・短時間に普段の何倍もの重量の本を運ぶので、
肉体的疲労が半端ない

これらを差し引いて考えると、セール狩りをしてまで
利益を狙うのは、割に合わないなと感じます。

私も一日で7万円とか稼ぎましたし、
日雇いの仕事やバイトをするよりはマシですが、
これを生業にしたいとは全く思わず、以後参加してません。

大体、せどりをやる人って、組織のしがらみとか
人に使われるのが嫌で始める人が多いと思うんですよ。
何が楽しくて、他の人と組んでやろうとするんだろう。

私は不思議でたまりません。

セールの攻略法はまた別の記事で詳しく書こうと思いますが、
あくまでも、普段の仕入れに付随するボーナスの一環と
考えて利用した方が、色々な面から良いと思います。

まとめ

単行本仕入れの最終的な理想形は、目利きを利用して
バーコードリーダーを使わずに仕入れを行うことですが、
初心者がいきなりそれをやると、間違いなく挫折します。

まずは、愚直に単品管理のラベルから
値下げをした商品だけにターゲットを絞り、
徐々に商品知識を積んでいくことをお勧めします。

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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