本せどりでビームの禁止店舗に対する考え方・立ち回り方

本せどりをする際、主に使われるのはブックオフですが、
基本的に、せどりで赤外線ビームを本に当てて
利益の出る本だけを抜かれるのは、店側として面白くはありません。

ですが、1円でも多く売上を上げたいのもまた事実であり、
ビームを固く禁止にして、全てのせどらーを店から締め出すのも
店としては大きな売上減のリスクを抱えることになります。

現在、多くのブックオフはフランチャイズ店舗であり、
ここ最近は、契約を解消して撤退をするオーナーさんも増え、
店舗は続々と潰れていっています。

ですが、契約料や毎月のシステムレジ使用料なども
馬鹿にならない金額の為、お店のオーナーさんとしては、

「どんな手を使ってでも経営を改善し、店を継続したい」
「ブックオフからせどらーや業者を締め出し、
 地域の人や普通のお客さんに愛される店にしたい」

という、矛盾を抱えた二つの欲求で心を揺らし、
常に頭を抱えているのです。

本せどりをやっている私達も、ただ自分が稼ぐだけでなく、
長期的に優良な仕入れ先として機能してもらうためにも、
お店に迷惑をかけない、店にとって優良顧客になることを
常に考えていかなければなりません。

この記事では、そんな、本せどりの実践者と
お店がWIN-WINの関係になれる方法を、
「ビーム」という視点から考えてみたいと思います。

目次

ビームを使って稼ぎつつ、お店の優良顧客になる方法

お店が顧客に求めていることは、

・数多く来店し、一冊でも多くの本を買ってほしい
・他の客が来たくなるお店の雰囲気を壊さないでほしい

突き詰めると、この二点だけです。

せどり業者がビームを使うことによる問題は、この後者で

・客が明らかに「利益を抜くこと」を目的に来てる人の近くで
 立ち読みをしたり買う本を選ぶのは、目障りで居心地が悪い
・本を抜いて棚を荒らしたまま放置され、景観が悪くなる
・一か所に長時間留まられていると、他の客の買い物の邪魔

という点で、不快な思いをお客さんにさせる可能性があります。

他のお客さんの店の滞在時間が減ると、売上が下がり、
店に再び訪れる頻度や可能性を下げてしまうかかもしれない。

赤外線のビームを使うせどりを禁止せず、やる人が増えると
そういった状況がたくさん発生してしまう恐れがあり、
店は直接注意をしたり、張り紙をして禁止することがあるのです。

逆に言えば、それらの問題さえ解決できれば、
ビームを使った結果、そのブックオフの売上増加に繋がれば、
店側としては喜ばしいことであり、店に何も迷惑をかけずに
売上を上げるのが、本せどらーと店が両方とも得をする
WIN-WINの関係になることができます。

なので、ビームを使う場合は
・お客さんに不快感を与えない
・店員さんに迷惑をかけない
という大前提が必要になります。

私の場合は、一番注意していたのは
「隣の棚まで一般のお客さんが接近している環境では、
仕入れをせずに別の棚に回る。その場所を譲る」
という点でした。

あと、廊下や通路上に、仕入れた本のカゴを
放置しておくのも絶対にやめておきましょう。

他人の通行の邪魔ですし、ひとつ一杯になったら、
都度会計するか、レジで預かってもらった方がいいです。

また、店員に対しては、
・ビームの照射現場を見せない
・「せどりしてます」という露骨な挙動を見せない
というのが最低限の店への礼儀だと思います。

ある程度経験のある店員さんの場合、
この人はせどりをしているなと見ただけで理解してますが、
店に迷惑さえかけなければ、30分1時間と放置した方が
店の売上が上がるのは間違い無いので、わざわざ正義感で
せどりを妨害し、売上を下げるようなことはしてきません。

ですが、やはり店の管理者としての立場や面子があるので、
明らかに目の前でバシバシとビームを発射していたり、
他の客からクレームが来たら、対応しない訳にはいかない。

また、注意をするにしても、その人が本当にせどりをしてるという
決定的な証拠は、現場を取り押さえない限り何ひとつ無いので、
そのリスクを抱えた上での注意は、店員の心理的にも超怖いのです。

何しろ、ブックオフは貧乏人しか来ない店だし、
注意した結果何をされるか分からない属性の客だから。

そういう立場と本音の矛盾を抱えた中で皆、
たったの時給1000円前後で膨大な仕事をしているのです。

せどりをしている僕らはせめて、たくさん仕入れをするにしても
店員さんに対する敬意と感謝を忘れないようにしましょう。
その為にも、絶対にビーム照射場面は見せてはいけません。

ビームせどりを禁止にする店舗の真意とは

私の経験上、ビームを完全に禁止と固く決めていたり、
見つけた場合退店を促すほどの厳しい措置を取る店舗は、
50店舗から100店舗にひとつくらいの確率です。

私が感じるのは、そういう断固たる態度を貫く店舗は、
お店の利益を稼ぐことを第一に考えていない店舗である事。

例えば、
・オーナーが余剰資産を投下し、趣味の延長で経営をしている
・自己所有物件で家賃ゼロ、黒字の損益分岐点が非常に低い
・商店街や地域に愛される店舗作りを大前提に置いている

こういう店舗の場合、在庫処分に走る必要が無いので
棚入れも積極的ではありません。

ですが、せどらーも大半の人がこの手の店は避ける為、
結果的に、非常によく仕入れができる店舗になります。

僕が現役であれば、こういう店も仕入れにビームは使いますが
一回店員やお客さんに通報されれば、一発で退場になり
その後も店に訪れにくくなることは間違いありませんので、
普段よりも三段階くらい警戒レベルを上げて仕入れをします。

あと、そういう店は、会計は20冊以下に留めた方がいいです。
仮にビームを使わなくても、あまりに大量に買うと
こいつ業者だなと店員に察知をされます。

まあ、県外遠征で寄って、二度と来ないであろう店なら
自爆覚悟でやってもいいと思いますが、
その辺は臨機応変に、自己責任でお願いします。

本せどりをする人達に求められる立ち回り

身だしなみを整えろ

・髪を切る
・風呂に入る
・ヨレヨレの服を着ない
・汚い靴を履いてこない

これって社会人だったら当たり前のことだと思いますし、
大学生でも、人と会う時は最低限の身だしなみは揃えます。

ですが、せどり、特に本せどりという場においては、
この程度のことすらできていない人があまりに多い。

1円でも利益を挙げようという
貧乏根性が利益に直結しやすいジャンルなので、
身だしなみに金なんて使ってられないんでしょうね。

でも、近寄ると臭い匂いがする人や、見た目が明らかに
路上にいる浮浪者みたいな人が定期的に徘徊する店に、
一般人が好んで買い物に来たいと思うでしょうか?

また、会計をする際に、そんな人に対して店員さんが
「ありがとうございました」と言いたいでしょうか?

別にすごくお洒落になれという訳ではありません。
人に不快を与えるような服装をするなという事です。

また、僕自身色々な服や靴を来て仕入れにいってみて
感じたのは、自分自身がダサいなと自覚する服を着ると
セルフイメージもどんどん下がるという事です。

特に靴は露骨にそれを感じます。

汚れたスニーカーで仕入れをしていると、
俺はこの靴に見合った人間なんだという刷り込みが
履いた状態で歩けば歩くほど感じてしまう。

逆に、革靴やちゃんとしたスニーカーを履くと
全く逆で、道や店内をうろついているだけで
何だか誇らしい気分になったような気がする。

なので、ある程度財布に余裕が出てきたら、
まず靴にはお金をかけた方がいいです。
革靴なら、国産のパドローネをお勧めします。

店員に対して横暴な態度を取らない

例えば、文庫の108円の棚で良い本を見つけたのに、
ラベルの張替えをされていなかったせいで、
「360円で宜しいですか」と念を押される場面。

108円の値下げに応じるか、応じないかは
両方とも言い分があるので、店の方針次第です。

ですが、これに執拗に喰いさがる業者さんがおり、
ものすごく心象が悪く、レジ前が険悪になる場面に
遭遇したことがあります。

一日に100冊150冊仕入れをするのであれば、
たかが一冊二冊そういうことがあったからといって
大損失になることはありません。

店員と揉めるのは、精神的にも時間的にも損だし、
何より、店員さんに悪く思われるリスクは大きく、
また店を利用させてもらう時の印象も悪くなります。

こういった場面の対応や、言葉の節々を通じて
店員さんに横暴な態度を取らないようにしましょう。

ビームを指摘されたら、潔く誤る

色々と気を回していても、やはり見つかる時は見つかり、
それ以上ビームを使った仕入れをしないでくださいと
促されてしまう場面はあります。

その時も、潔く誤り、
それ以上は使わないようにしましょう。

間違っても「何で禁止なんですか?」
「店長や責任者を呼んでください」などの
横暴な対応や、抵抗をしないようにしましょう。

その後も警戒度数を上げて仕入れをするなり、
半年一年経ってスタッフが入れ替わるのを待つなり、
完全にその店の仕入れを辞める以外の選択肢は
いくらでもあります。

まとめ

ビームのせどりを巡っては、冒頭に書いた通り、
仕入れをする側も、店側も、清濁合わせて飲み込みたい
本音と建前が両方存在します。

だからこそ、お店に迷惑をかけないよう
最低限のことだけ守って、決して過度に遠慮することなく、
一冊でも多くの本を回収できるようにしましょう。

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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