町内会の未加入状態について解説!未加入でいられるのか?未加入者に加入してもらうには?

町内会は、加入率が下がってきているとはいえ、
ゴミが捨てられなくなる、村八分にされるなどの
未加入によるデメリットは受けたく無いと考え、
未だに住民の大半が加入をしています。

しかし、町内会がそもそも必要なのかと感じ、
特に若い世代の人に中には、合理的な考えから
未加入を貫く世帯も徐々に増えています。

誘う側の人や会長三役役員の方から
未加入者に積極的に加入を促すものの、
良い返事を貰えないケースも少なくありません。

この記事では、そんな町内会の
未加入状態について解説していきます。

目次

町内会未加入のデメリット

地域のゴミ集積所が使えなくなる/使いにくくなる

地域のゴミ集積所は、場所も近隣の住民にとって
公平な個所に設置され、管理や掃除も町内会の
メンバーの労力や会費を通じて行われています。

なので、町内会に何の労力も提供していない立場で
その集積所を使うことに不満を持たれることで、
ゴミを捨てにくくなるという弊害があります。

実際は、住民税や市民税を支払っている時点で
ゴミ収集という行政サービスは公平に行われるものですが
効率化という面からも集積所に集めるのが最適であり、
個別収集を依頼する場合は、行政窓口に相談が必要です。

近隣の住民から変わり者扱いをされる

特に地方の田舎では、町内会にほぼ全世帯が入っており、
何故入らないのかと不審に思われたり、地域によっては
防犯灯を外されたりと、然るべき対応を受けることもあります。

単身や夫婦だけならともかく、子供を育てる家庭にとっては
子供がいじめられるのではないかというリスクを恐れる為
未加入をデメリットと考える傾向が強くなります。

冠婚葬祭に地域から誰一人出席してもらえない

地方では、町内会の中から結婚する新郎新婦が現われたり
亡くなる方が現われた場合、町内会から式の運営費用を
献上したり、代表者が式に出席や参列する風習があります。

特に求めていなければ気にしなくても良いですが、
こういった人生の節目の際に、町内会未加入の場合、
地域の誰からも関与してもらえない状況になります。

親族の葬式にいくつか参列させて頂きましたが、
町内会未加入の場合、本当に親族の親しい人達だけで
ひっそりと行われた為、自分が葬式を迎えるとしたら
死に目にどれくらいの人が集まってくれるんだろうと
色々と思うところがありました。

町内会に未加入でいることはできるのか

町内会は任意の組織の為、未加入でいることは可能です。
加入を強制することはできません。違法行為になります。

ですが、実質的に住民の大半が所属していること、
その中の多くの人が地域のために時間や労力を割いている事から、
未加入でいることにより、不満を持たれる場合もあります。

いくつか転居して住むところを変えた経験から言えるのは
住んだところの環境次第だということです。

町内会を外れた時のリスクを考えると安いとも言えるし、
金を払うくらいなら権利主張して徹底して戦う感覚なら
町内会の加入無しでもいいと思います。

言い換えれば、安住がより担保される保険みたいなものかと。
逆に、疎外感や周りからの視線を気にする地域なら、
迎合するのも全く悪いことでも恥でもありません。

町内会の未加入者を加入させる方法

行政と連携し、引っ越してくる人の情報を入手する

役場では、住民票の手続きやマイナンバーを通じて
全ての転入者と転出者の情報を把握することが可能です。

自治体により対応してもらえるかは異なりますが、
その転入者情報を教えてもらったり、窓口の手続き時点で
町内会の概要と支払いが必要な経費などの情報を
パンフレットやビラという形で渡してもらえるように
手配しておくことをお勧めします。

事前に書面で通知を行っておく

いきなり家を訪問して加入を促すと、訪問販売の類と同じく
警戒をされたり、若い夫婦の場合は町内会という制度
そのものを知らなかったりするので、まずは書面を送り、

「住民の大半が所属していること」
「町内会が住民の交代制であること」
「お願いする(お願いに伺う)前提で考えていること」

などをA4一枚の簡単なものでいいので、
書面にして送っておくことをお勧めします。

未加入を断固として譲らない場合も、話だけは必ず聞いておく

未加入者への対応も、こちらから入るのは当然だと
高圧的に加入を命じるのではなく、

「何故、町内会に入りたくないのか」
「町内会は、どんな組織だと考えているのか」
という点について、一度必ず対話をすることをお勧めします。

私の住んでいる地域では、町内会未加入の世帯も多いですが、
その中には、東日本の大震災や各地の自然災害が起きた後、
改めて町内会に入りたいと申請してくる家族もいます。

町内会の加入メリットも、こちらの都合ではなく、
「入ることによる、あなたのメリット」
という視点で全ての話をするようにしましょう。

一次的に加入を断られた場合も、時間を置いて
世の中の情勢の変化や、色々なことを考えて頂く中で
町内会に入りたい、と心変わりを起こす可能性もあります。

運営側は、町内会には原則入るべきというスタンスを崩さない

ポイントとしては、やむを得ず町内会を脱退する世帯が
発生したとしても、町内会のスタンスとして

「町内会に入ってもらいたい」
「町内会未加入の場合は、全ての自治体活動と
 町内居住者権の使用を認めない」

というスタンスを一貫して貫くことです。

本心ではそう思っていなかったとしても、
自由意思による気軽な脱退を許可してしまうと、
同じ理由で脱退・未加入の人が増えてしまうからです。

町内会にずっと所属し、奉仕活動をしてきた人達としても
入らないで仕事を回避する人達の様は、面白くないでしょう。

なので、どんなに矛盾を感じていたとしても、
町内会をいざ運営する側に回った場合は、
原則入るべきというスタンスを、
他の住民の為にも崩さないようにしてください。

まとめ

町内会の未加入状態でいられるかどうかは、
地域から「変わり者」のレッテルを貼られても
気にしない逞しさがあるかどうかだと思います。

私自身も、自治会という仕組みそのものに
疑問は感じまくっていますが、家族が同居する場合、
やはり自分のこだわりや意志を貫くことよりも、
その地域で毎日幸せに暮らすために何をすべきかを
最優先で考えるでしょうね。

ブログでは色々な解決策や妥協案を探り続ける反面、
どんな困難が降りかかってきても、それを超える水準の
幸せと希望を得られるよう、これからも発信を頑張ります!

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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