本せどりを会社でやる方法、やっている事例の紹介

本せどりをしている人の多くは、個人で副業や専業で
取り組んでいる人が多いですが、中には組織化をしたり
外注をして、会社としてやっている団体もあります。

会社でやるメリットは、自分の手を空けたり
売上や利益の規模を大きくできることにありますが、
当然ながら、それに伴うデメリットも存在します。

この記事では、そんな本せどりを会社でやることや
実際にやっている会社について解説していきます。

目次

本せどりを会社でやるメリット

本せどりを会社でやるメリットは、
人を採用して事業規模を大きくしやすくなること、
経費として使えるお金の項目が増えることです。

例えば、採用に関しては、会社を持っていない
ただの個人事業主やフリーランスの場合、
アルバイトや外注として申し込んで頂く際にも、
その相手に与える信用度が全く異なります。

「どこの誰だか得体が知れない」
「本当にちゃんと給料が出せるのだろうか」
「やる気はあるのだろうか」

など、個人相手では不安な点は尽きません。

故に、そういう人でも受け入れてくれたり
広告欄を用意してくれる媒体/サイトにしか
求人を出すことができなくなります。

ですが、会社を作って法人化していることで
「社長にやる気がある」
「信用が置ける」
という風に判断をしてもらいやすくなります。

本せどりに限らず、銀行に融資を受けたり
自己紹介で対外的に仕事の話をしたり
名刺を渡したりする際も、相手のこちらを見る目が
大きく変わってくる為、人との交渉で左右される仕事には
法人化の有無は重要なポイントになります。

逆に、ずっと仕事を自己完結させ、
人と関わることを極力避けて生きていくのならば
無理に本せどりの為に法人化をする必要はありません。

本せどりを会社でやるデメリット

本せどりを会社でやる一番のデメリットは、
本せどりから撤退することが難しくなる点です。

少なくとも、今の日本国内における本せどりは、
Amazonと郵便局に商売のインフラを完全に握られている為、
ここの手数料改定やサービス内容変更によって
市場環境がコロコロ変わり続ける状態が続きます。

記事の後半で紹介する
株式会社ココデ・グローバルという会社も、
創業1年目にせどり風神というサービスを開始し、
大量の外注作業員やアルバイトを雇って
初年度から年商1億円以上の利益を挙げました。

しかし、AmazonのFBA倉庫が完全にパンクしてしまい、
それ以上の規模拡大ができなかった経験を通じて、
インフラに頼る商売のリスクを感じ、撤退したそうです。

そして、本せどりをやっている業者の中には、
一日で1万冊や2万冊の本を売っている業者もありますが、
仮に手数料が10円挙がると、一日の利益が20万円、
年間で7000万円の利益が無くなることになります。

それだけの億単位の利益の変動を、自分の会社の中で
全くコントロールできない事は、長く商売を進める上で
大きなリスクになります。

本せどりを実際にやっている会社

バリューブックス

Amazonで古本販売をしている会社の中では
最大手の代理店と言われており、
年商は年々拡大して16億円に到達しています。

ですが、元々の商売の土台は小規模な本せどりであり、
最初は5人の友人と共に初めて年商8000万円なので、
私達がやっている本せどりと、規模感はほぼ同じです。

ですが、創業10周年を迎えた今は、自社倉庫を3拠点構え、
アルバイト数百人を抱えたり、カフェの営業を始めたりと
地域に密着した立派な企業へと成長しています。

今は店舗へのせどり経由ではなく、全国各地から
買取依頼の本がネットを通じて万冊単位で毎日送られてきて、
それをAmazonで販売するビジネスモデルとなっています。

ですが、やはり最大の課題はAmazonや郵便局依存による
手数料の増加、交渉の難航であるようで、社内サイトや
ブログの記事でも、度々その事について述べられています。

現在は、自社ECサイトによる販売を目指しているそうです。

大変な戦いになると思いますが、やはりプラットフォームは
貸してもらっている立場の場所であり、商売の行き着く先は
自社の独自サイトで物を売るようになることだと思います。

本せどりを実際にやっていた会社

株式会社ココデ・グローバル

せどり風神という、価格検索ツールを販売し、
2013年頃からしばらくの間、日本中のブックオフで
赤外線を使った大量サーチを大流行させた会社です。

当時はブックオフに行くとせどらーが大量に徘徊し、
店舗の規制や注意が激しくなった原因でもあるくらい、
このツールは売れに売れ、大流行しました。

更に、個人契約をすることで、ユーザーが在庫を抱えずに
仕入れた本を送って対価を得る形式で商売ができるように
なったことで、在庫リスクのいらないせどりもできるように。

最終的に一年と少しでこのスキームは崩れましたが、
代表の加藤氏は、頭のキレる商才のある方だと思いました。

私は本せどりの規模拡大リスクに気付くまで
二年半かかりましたが、既にガッツリ取り組んでいて
撤退という選択肢が無くなった中規模以上の会社を除き、
あらゆる商売人が一度は決断を迫られるビジネスなのだと思います。

まとめ

今回挙げた会社以外にも、Amazonの販売業者の中で
評価が1万件以上あり、本ばかりを売っている業者は
そのほとんどが、本せどりの延長上の業者です。

仕入れもブックオフから行っているところは少なく、
大規模なネット上の買取、業者からの直買取などが多く、
それ相応に儲かっているのは間違いないと思います。

ですが、今回挙げたように、Amazonと郵便局の
手数料に怯えたり頭を下げ続ける下請け企業化する点、
人を雇い規模拡大するほど商売から撤退することが
難しくなる点の2つが、問題になります。

それを踏まえた上で、法人化したり
会社の事業として取り組むかどうかを
検討されることをお勧めします。

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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