シェアハウスの感想 25歳に入居し都内で一年半過ごして感じた本音

私は20代中盤から、1年半ほどシェアハウスに入居し、
一人暮らしの時にはなかった、色々な経験をしました。

良かった事もあれば、悪かったこともあり、今思えば
自分の経験の幅を広げる、貴重な時間だったと思います。
当時の記憶を辿りながら、感想をまとめてみました。

これからシェアハウスに入居する人にとって、
何かしら参考になればと思います。
ご興味のある方は、是非ご覧ください。

目次

シェアハウスに入居した理由

自分でシェアハウスを作りたいと思っていた

私は20歳で就職をしましたが、当時から
ある小説や漫画の影響を受け、何かコンセプトを持った
シェアハウスを作りたいとずっと思っていました。

また、人と違うことをやること、一つのコミュニティに
縛られず、様々なコミュニティに属したり、それを繋げる
コネクターのような立場になりたいという思いからも、
シェアハウスに入りたいという思いは日々強くなりました。

そこで、転勤で川崎に異動になったタイミングで、
周辺のシェアハウスを探し、入居することになります。

実際に内見に行った際、出会った人達が素敵だった

当時は大森、蒲田、少し遠出をして池袋周辺など、
可能な限り、色々なシェアハウスを回った記憶があります。

その中で思ったのは、やはり入居者と家の雰囲気が
家賃や基礎スペックよりも、最重要項目であるということです。

入居者の方がすごくいい人達ばかりだったとしても、
一緒にいて何か違うなと思ったり、気質が合わないなと
少しでも思うと、経験上、一緒に過ごす時間が増えるにつれ
その小さな心の隙間はどんどん大きくなっていきます。

実際に住んだ家については、内見の際にたまたま居合わせた
同世代の男性と女性と話していて、とても楽しかった事、
この人達とだったら、ウマが合うなと感じたことです。

内見は、多少手間をかけても、複数を回ったり、
入居者の方と話せる時間帯を狙っていくのをお勧めします。

何か素敵な出会いが沢山あると思っていた

当時はまだテラスハウスは放映されていませんでしたが、
シェアハウスに入れば、もしかしたらいい出会いが
あるんじゃないか?という期待は常に持っていました。

実際のところ、入居者の半数近くは女性で、
人の出入りは激しく、友人を連れてきたりもするので
出会い自体は確実に一人暮らしより増えると思います。

ですが、実際にシェアハウスの中で付き合っていたのは
一組くらいしか知らず、別れた時のリスクを考えると
安易に手を出さない方がいいと、住んでいて感じます。

ただ、そういった関係抜きでも、若い男女が大勢集まり
遊んだりパーティーをしたりを繰り返していると、
それはそれで華やかで、すごく楽しかった記憶があります。

シェアハウスを退去した理由

上辺の付き合いも許容できる器用さが無かった

集団生活をしていると、どうしてもカチンとくる
他人の言動や振る舞いは、誰しもあると思います。

私の場合、自分と相手の1体1の問題なら、我慢をしたり
直接面と向かって話して解決するので問題無いのですが、
一番キツかったのは、自分以外の人間模様です。

当時は若い学生の子も一緒に住んでおり、
若さ故に色々な問題のある言動をしていたのですが、
周りはみんなそれを黙認し、放置し続けていました。

所詮は、他人同士の共同生活です。
叱るにしても、怒るにしても、人と本気で向き合うのは
ものすごくエネルギーがかかり、誰もやりたくありません。

ですが、彼女を甘やかし続け、面倒なことは避けつつも
表面上は仲良くし続ける住民の姿を見ていて、
正直、気持ち悪さが半端じゃないほど大きくなりました。

ですが、元々何かのコンセプトを軸に集まった訳ではない、
ただの共同生活をしている若者集団です。

きっと中には、本音でぶつかり合う暑苦しい人間模様など
ハウスに求めてない人もいるだろうし、その自由さの為なら
本音と建前を使うことなんて、何も嫌じゃない。

そういう信念の元に生活している人もいるはずです。

そう思った時、これはもう、自分が出るしかないと思い、
シェアハウス生活を辞めることにしました。

今後、誰かと一緒に暮らすにしても、
お互いが何か一つ、同じ方向を向いて歩けるような
シェアハウスや家族として暮らしていきたいと思っています。

住環境自体に細かいストレスが溜まった

当時は住んだ部屋が共用部に近く、
居間で話している人の声が
普通に部屋の中まで
聞こえてくるのは、なかなかきつかったです。

住んで最初の頃は、毎朝早くから居間で仕事をしていて
大声で話している人に苦情を入れたこともありましたが、

「だったらその部屋に最初から住むなよ」

とハッキリ言われ、直接その場でお互い謝って
和解したのですが、確かにその通りだなと思い、
それ以降、住む場所の騒音には必ず気を付けています。

他にも細かい点を挙げると、居間を避けて自室に行けない、
住人が多いのでバスタブにお湯を溜めて入浴するのは
時間的に気が引ける点は、ちょっと気になりました。

他にも細かい機能面の不備はあるものの、
元々シェアハウスに入る時点でそこまで期待していなかった為、
それ以外の点に関しては、大きな不満はありません。

今を楽しむことに集中している人が多すぎた

これはシェアハウスの良い点でも弊害でもありますが、
とにかく、毎日何かしらの楽しいことが常にありました。

夕食は特に示し合わせ無くても、美味しいものがあれば
ちょっとしたパーティーが頻繁に始まるし、人が集まれば
Wiiでマリオカートが始まるような有様です。

土日は多くの人が休日になる為、外に繰り出して
船に乗ったり、バーベキューをやったり、
カラオケやバッティングセンターにも繰り出しました。

今が楽しければそれでいいならともかく、僕は当時から
自分で商売をやる前提で色々な勉強や活動をしていた為、
あまりに遊びすぎると、反動でこのままでいいのかと
思い悩むようになり始めました。

中途半端だとどちらにもいい影響は無いので、
若い内は、死ぬ気で勉強/仕事するか、ひたすら遊びまくるか、
メリハリをつけたり、片方を完全に断つ方がお勧めです。

中途半端な心配事を抱えて遊んでも、
絶対に楽しくないですから。

実際に住んでみて思った事

人柄の良い人や情報感度の高い人が多い

シェアハウスに住みたいと考える人は、
世の中の人全体の2割にも満たないです。

なので、何故住むのかというと、何かしらの目的を持つ人が多く、
当時も、上場企業の社員、社長の二代目、飲食店の店長、
海外のツアーコンダクター、SNS関連のベンチャー企業社員、
エンジニアなど、多種多様な人が住んでいました。

そして、総じてコミュニケーション能力の高い人が多いです。

世の中の流行りにも敏感で、一緒に暮らしていて
僕自身も、本当に勉強になることが多かったです。

入居者やその友人など、繋がりがどんどん増える

シェアハウスは、入居者退去者のサイクルが早く、
友人も呼ばれると、知り合いや友人が本当に増えます。

当時ほど、LINEの友達やFacebookの友達が
すごい勢いで増えていた時期はありません。

一生付き合いが続く友達は、社会人になってしまうと
なかなか作る機会がありませんが、シェアハウスの場合
生活を共有するので、付き合いの密度は濃くなります。

なので、今でも元入居者の間ではLINEグループがあり、
たまに一緒に飲んだりすることは多いらしいです。
(僕は自分から抜けてしまいましたが 汗)

一日中何かに没頭する段階の人には向かない

例えば、一日12時間プログラミングの勉強をする、
365日24時間仕事をするのが当たり前の段階の人は、
ハウスに住むメリットは生活費を抑えられる点だけです。

私のように、住人同士の交流促進を推すハウスだった場合は
かえって部屋のクオリティに対し家賃が割高になるので
一人暮らしを普通にしていた方が良いと思います。

また、自分だけ何かを一生懸命やっているすぐ近くで
毎日パリピーの如くリア充生活をされていると

「何故俺はこんなことをしているんだ…」

という葛藤が生まれてしまうので、
シェアハウス生活自体がストレスになりかねません。

自分が人生の全てを何かに懸けている段階の時は、
仕事やビジネス目的のシェアハウスなどを除いて、
遊びを軸としたハウスでの生活は辞めておきましょう。

今後、シェアハウス入居時に気を付けること

自分が何のために住んでいるのかを考える

シェアハウスは、何かしらの目的を持って入ってきても、
それ以外の誘惑や誘いもたくさんあります。

勉強や仕事をしようと思っても、
酒盛りやゲームをしようという誘惑もありますし、
イベントに連れ出されるお誘いもあると思います。

また、本人に元々その気が無かったとしても、
男女関係にベクトルが完全に向いてしまい、
恋愛に一喜一憂する日々になる可能性もあります。

一人暮らしや会社での生活でも大事なことですが、
自分が何のためにその生活を選んでいるのか、
たまにはしっかり考えてください。

親を実家に残して一人暮らしをしているのは、
あなたが今ここでやるべきことがあるからです。

何も無ければ、今すぐ実家に帰って
親と一緒に毎日飯を食べて会話をした方が
寂しくないに決まっていますから。

なのに、それをしていない理由は何ですか?
今のまま地元に帰ったところで、そのままでは
自分が幸せになれないからですよね?

友達や恋人を作るもよし、
夢を果たすもよし、金を稼ぐのもよしです。

ただ、自分が今本当にやるべきことを
絶対に見失わないようにしてほしいと思います。

家や住人に過度な期待をしすぎない

私がシェアハウスを退去をした時も、
住人の方に過度な期待を最初からしすぎておらず、
最悪の状況を最初から想定して腹を括っていたら、
わざわざストレスを溜めることも無かったと思います。

シェアハウスは、どこまでいっても、
所詮は他人同士の集団生活です。
ストレスが溜まる点は、必ず発生します。

ですが、最初からより大きなストレスや困難が
発生すると覚悟をしておけば、心の準備は可能です。

シェアハウスをわざわざ選ぶからには、
あなたにも何かしらの目的があると思います。


その為なら、多少のことは我慢しましょう。

あなたの両親は、間違いなく、
このシェアハウス程度の悩みなど比較にならないレベルの
ストレスと理不尽を乗り越えて、あなたを育てています。

ちょっとやそっとのことで嫌だ嫌だと言っていたら、
日本中のお父さんお母さん方に笑われてしまいますよ。

私も来週から再びシェアハウス生活が始まりますが、
どんな強烈な住人が来て、家にどんな不都合があろうが、
全部受け入れて前に進む覚悟はできています。

実際のところ、思ったほどに性格の相性が悪い人や
どんでもない条件の部屋には、そう頻繁に遭遇しません。

まとめ

色々書いてきましたが、以上が

・シェアハウスに入居した理由
・シェアハウスを退去した理由
・実際に住んでみて感じたこと
・今後入居する際に気を付けること

に関する感想の一覧になります。

再び始まるシェアハウス生活も、また新たな感想や
気付きがあれば、記事にアップしていきたいと思います。

当記事では実際の入居の流れは解説していませんが、
シェアハウスの経費が一ヶ月にどれくらいかかるのかなど、
より具体的な流れが気になる方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

シェアハウスの一ヶ月の費用はいくら?実際にかかった経費を公開
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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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