シェアハウスで「男性専用」を打ち出すところは
ほとんど耳にしませんが、大家の方針やコンセプト次第で
”実質的に”男性専用のような家になることは多々あります。
私は学生時代から技術寄りの環境で育ってきた為、
今更そこまで新鮮に感じることもありませんが、
男性専用、男性オンリーの環境に身を置くことは、
メリットとデメリットが両方存在します。
要因は主に大家の方針次第かと思いますが、
トラブル防止の為に意図的に男性専用になる事も多く、
住む側の家選びの視点として参考になればと思います。
シェアハウスが実質的に男性専用になる背景
コンセプトが女性にウケない
例えば、エンジニア向けのシェアハウスというのが
リバ邸などを筆頭に、都内や地方都市に増えています。
しかし、エンジニアは職業柄非常に男性の比率が高く、
WEBエンジニアに至っては現場の9割以上が男性です。
当然ですが、現役のエンジニアやエンジニア志望者を
入居者の条件にする場合、女性の入居者は減ります。
運営の母体が個人や中小企業
女性は男性よりも生活環境やセキュリティに対する
意識が高く、単に安ければいい、コンセプトが良い、
というだけで安易に住む場所を決めない傾向が強いです。
その為、大家が個人運営のシェアハウス、母体となる企業が
聞いた事の無い中小企業だと、入居者審査がザルだったり
突然運営を他の事業者に手渡して去られるケースもあり、
不安要素の一つと捉えられる可能性があります。
セキュリティが甘い
元々が一軒家の家だったり、シェアハウス以外で
普通に使っていた家を改装する場合、家の玄関の鍵と別に
各部屋の鍵を設置していないケースがあります。
人によっては、通常の鍵だとピッキングをされる為
オートロックでないと嫌だという人もいるくらいです。
男性同士ならともかく、女性が共同生活をするにあたって
部屋に鍵が付いていないというのは非常にリスクが大きく、
本人が希望していなかったとしても、トラブル防止の為に
必ず設置をするべきです。
僕は男性ですが、それでも鍵が付いていないと
盗難のリスクはありますし、住人を信用していても
その友人や外部の人が家に乗り込んでくるリスクまで
考えると、鍵の無い家には絶対に住みたくありません。
部屋の施錠の有無の説明が無い場合は、
内見や入居前に、必ず問い合わせをして確認しましょう。
また、住所が公開されている建物も非常に危険です。
将来ストーカー被害などを受けた場合、自宅を特定されると
被害が深刻化する可能性があります。
シェアハウスが男性専用になるメリット
女性に対する特有の気を遣う要素が減る
女性が家に一緒に住んでいる場合、
まず一つ確実に言えるのは、
「ダサい格好で家の中をウロウロできなくなる」
ということです。
女性側の男性陣に対する対応も同様ですが、
寝巻き同然のパジャマなどで居間に居座られると
さすがにお互い気まずい空気になる為、
風呂上りでも、ジャージやニットくらいに留めます。
しかし、男性のみだと、入居者の関係次第ですが
パジャマだろうが、ヨレヨレのTシャツだろうが、
風呂上がりに上裸でウロウロしていたとしても、
そこまで気を遣う必要はありません。
些細なことかもしれませんが、気を遣う要素が
有るか無いかは、毎日のことなので、非常に大きいです。
面倒臭いコミュニケーションをする必要が無い
女性は男性と比べて、人間関係を重要視する人が多く、
周りの人とうまくいかなかったら、この世の終わりという水準で
円滑にコミュニケーションを取ろうと努める人が多いです。
これは、男社会に交じることに元々慣れている女性よりも
女子高や看護業界などの女社会を生き抜いてきた人達に
良く見られる傾向でもあります。
「本音を言うことよりも、共感を第一に考える」
「結論や論理が通っているかなど、どうでもいい」
という会話を延々と聞いていたり自分が参加していると、
イライラしてくる男性も、少なくはありません。
元々女子力が高い男性なら問題はありませんが、
私のように男社会にドップリ浸かって生きてきた人間は
男だけの環境の方が遥かに居心地が良いです。
同じような感覚を覚える人は、同じ条件で比べるなら
男性専用になりそうな環境のハウスの方が、お勧めできます。
日常会話で下ネタが普通に言える
飲み会や食事の際に、男性同士の話題の中で
盛り上がる鉄板の話題は、下ネタです。
ですが、女性の中には、下ネタのワードを一言耳にするだけでも
強い心理的な抵抗を示す方、明らかに不快を感じる方もいる為、
たった一人そこにいるだけでも、話題の扱いには慎重になります。
ですが、男性同士の場合、拒絶する人も多少はいますが
多くの場合、場を和ませたり盛り上げる為のカンフル剤になる為、
そこまで気を遣う必要が無くなります。
また、下ネタに関わらず、男女の目線の差が関わる
デリケートな話題にもガンガンと踏み込んでいける為、
男性専用の環境は、そういった意味でも楽な面が多いです。
シェアハウスが男性専用になるデメリット
出会いの機会は確実に減る
先日、以下の記事にも書きましたが、
シェアハウスは直接の出会いの手段としては
リスクが大きい為、そこから派生して他のハウスに
遊びに行ったり、友人を紹介してもらう窓口になります。
ですが、それは当然、入居者に女性がいる場合に限ります。
男同士だけ、しかも男性専用という環境に自ら入ってくる
恋愛の優先度を低く設定している連中が、恋愛対象になり得る
女友達を、ほいほいと紹介できる状況でしょうか?
そもそも、女性に困っていない場合、
彼女との時間を優先する為に共同生活はしないだろうし、
そういう相手がいたら、一日も早くハウスを出るために
仕事を頑張ってもっと稼ごう!という流れになるでしょう。
そういう経緯から、男性専用シェアハウスに入居することは
少なからず、出会いを減らす方向に力が働くと思ってください。
女性に対して気を遣う能力が大幅に下がる
日頃から女性と多く接している場合、良くも悪くも
女性特有の気持ちを察して言葉や行動を選ぶことが多くなり、
日が経つにつれて、女性の扱いに慣れていくようになります。
ですが、女性に全く慣れていない場合、どんな言葉をかけたら
相手がどんな気持ちになるかという訓練を全くしていない為、
一緒に仕事をしたり、恋愛をすることに確実に支障が出ます。
コミュニケーション能力というのは相対的なものなので、
同世代の人が年齢相応に女性の対応力が成長していく中、
あなたが全く成長しない場合、確実にモテなくなります。
上司として指示や指導をする立場になったとしても、
相手から人望を得られなかったり、良かれと思ったことが
セクハラだと訴えられたりして退場になるかもしれません。
なので、男性専用の環境は、私の経験上確かに「楽」ですが、
本来自分が経験すべきものを放棄することになりやすい、
逃げの選択肢にもなってしまうということです。
まとめ
デメリットして「出会いが減る」と書きましたが、
裏を返せば、男としての最大の喜びを生贄に捧げてでも
果たしたいものの為に男性専用の環境に飛び込む人は、
僕は個人的には、とても好感を持ちます。
収入であれ、何かの立場や成果であれ、
何かを得るためには、相応の何かを捨てなければいけません。
それは、時間かもしれないし、プライバシーや
裕福な生活環境、プライドといったものかもしれません。
男性専用のシェアハウスという選択肢が、
そのひとつになれば、僕は全然アリだと思います。
20代や30代なら、まだ人生全然やり直せます。
年齢や環境を言い訳にして自分の夢を諦めず、
やりたいことに向けて、全力で突き進んでください。
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