実家に帰省するストレスの4大理由!お盆と大晦日が憂鬱な理由

実家に帰省をするにあたっては、様々なストレスが発生します。
原因は、大きく分けると以下の通りです。

・身体的負担=長距離の移動、渋滞、公共交通機関の乗り継ぎ
・金銭的負担=電車代、航空機代、バス代、ガソリン代、食費、お土産代
・精神的負担=実家の家族との会話、雰囲気、相手方の家族との会話

この記事では、具体的に、私や周囲の家族の体験談を踏まえて、
実家に帰省するストレスの、それぞれの具体的な事例を紹介します。

・帰省自体の身体的な負担、金銭的な負担が大きい
・両親から価値観が合わない話をされる
・地元に仲のいい友達や娯楽施設が無く、遊ぶ相手がいない
・いつかは実家に自分が戻るしかない現実を突き付けられる

目次

帰省自体の身体的な負担、金銭的な負担が大きい

一般的に、平日が営業日、土日が休みの仕事が世の中には多く、
実家への帰省も土日、もしくはお盆休みや年末年始に集中します。

すると当然ですが、車で帰省する場合は高速道路が渋滞しやすく、
電車や新幹線などの指定席も非常に混雑することが多いです。

私は静岡県と東京都の間の移動になりますが、
大体のケースで、東名高速道路は海老名から御殿場あたりが
数十kmの渋滞になり、回避する為に一般道に降りると
これまた、箱根峠が終わりのない渋滞になります。

峠を越えるだけで1時間以上かかる始末。
俺は箱根駅伝に来たんじゃないんだよ!

その為、親族の方々も、実家に車で規制をする際は
朝の4時や5時に起床し、早い時間帯に高速道路を迂回して
大変な思いをして帰省をすることになります。

電車や新幹線の乗り継ぎは、移動中に本が読めるのが有難いですが
さすがに片道4時間近く乗り物で揺られるのは、身体に応えます。
往復で考えると、車の場合も含めて、安い移動費ではありません。

これが、家族二人三人四人とかだと、
単純に、数倍の費用になるので、一体いくらになるんだろう。

仮に結婚をしていて、双方の親が遠方に住んでいる場合、
年末にそれぞれの実家に帰省するだけでも相当な負担になります。

両親から価値観が合わない話を聞かされる

世代が一回り二回り離れると、日常生活や人生観について、
色々な面で、価値観の相違が生まれ、話が合わなくなります。

私は現在30代ですが、両親が晩婚だった為、親世代は60-65歳。
一般的なものの例え話でよく聞く事例ではありますが、

「いい学校に入って、いい会社に入って、
結婚して嫁さんを貰って、子供を産んでほしい」

というニュアンスの話は、学生時代から
数十回以上、父から聞かされて育ってきています。

それ以外にも、親世代や、ちょっと年齢が下のおじさん世代は

「努力をするのはいいことだ」
「一生懸命やらないと成功しないぞ」

という考え方が根底にあります。

父親の背景としては、30歳を過ぎて自分を母が産んで間もなく
実家に移り、ずっと実家を守ってきたこと、それから30年近く
正社員の立場を捨てて自営業で働いてきたこと、地元の地主など
お金を持っている人達に嫌な思いをさせられてきたことがあり、
僕や弟に同じ思いをさせたくなかったのだと思います。

ですが自分は、そういった小さな縄張りを作って争う
閉鎖的な田舎の空気が嫌で、絶対に地元や実家には
戻らないという決意で進学し、就職で上京を決意しました。

そして、一生懸命大企業でコツコツ努力をすれば
幸せになれるという事は、実際に大企業で複数の環境で働く中で
「環境が与えてくれるものではない」ということも確信しました。

自分が何がやりたくて、何のために仕事をするのかは、
自分と一度どこかで本気で向き合わなければ、
決して見つけることはできません。

また、現在の10代後半や20代前半の世代になると、
もっともっと価値観が違います。

「努力をしたり頑張る意味って、あるんですか?」
「いい会社に入るより、Youtuberやってる人の方が稼いでいますよ」
「一生懸命努力をしなくても、投資とかで金持ちになれるじゃん」

一見、お前ら人生舐めてるだろって思うかもしれませんが、
重要なのは、若い世代は、決して人生を舐めてる訳ではなく
「ナチュラルに、心の底から」そう思っているということです。

恐らく、今の10代、そして僕らの子供世代になると、
僕らが全く想像もできない価値観を抱えて世の中に出ていきます。

同じように、僕らも自分たちの価値観は
間違っていないだろうと心の中では薄々思っていつつ、
何故か親世代からは、人生を舐めてると思われて説教される。

「隣の鈴木さんは毎回違う女の子を連れてくるのに、
何でお前は誰も連れてこないの?」
「何でまだ結婚をしないの?」
「お前が家に戻ってきてくれればなあ」

そりゃあ、若い世代からは、
親の言うことは面白くないですよ。

やはり、年が離れていると、話が通じないなと思われて
何度も何度も聞かされることになります。

多分、それを一番具体的にイメージをしやすい例は、
戦争を経験している、70代80代の世代の方の話です。

「上官の指令は絶対である」
「上官に逆らったら血が出るまで殴られて当然」
「国の為に命を捨てられるのは名誉なことだ。特攻をして死ね」

…今、これを言われたらどう思いますか?

大半の方は、絶対に従いたくないと思いますよね。

でも、戦争を経験している
当事者にとっては、これが当たり前の感覚なんです。

世代によって、価値観というのは
それくらい、恐ろしい程に変わります。

この、世代間によって価値観は全く違う、
ということをまず前提として理解することが、
実家の親世代とのコミュニケーションの第一歩となります。

なので、あなたが両親と価値観が合わなかったり、
耳が痛い話を延々とされたとしても、それが悪いことだと思わず、
説教をしたくなる、人間の性だと割り切ることをお勧めします。

卒業以降地元の同級生と仲良くしてこなかったので、遊ぶ相手がいない

実家が遠いと、必然的に今の会社や住んでいる地域の周辺に、
遊ぶ場所も、遊ぶ相手も限定されることになります。

そうなると、年に数回しか帰省しないのに、
わざわざ連絡をして一緒に遊ぶのも面倒になってしまったり、
億劫になり、徐々に疎遠になっていきます。

そして何より、多くの地方都市では、駅でも周辺に無い限り、
車が無ければスーパーやコンビニさえ、行くのが大変です。

正月は一日中テレビを見ていれば、箱根駅伝やら
ニューイヤー駅伝やらが放映されていますが、
そうでないと、家に居ても、やることがありません。

特に、家族が親族含めて勢揃いしている際は、
一人でゴロゴロしている訳にもいかず、
何かと気を遣ったり、気まずい空気になることもあります。

そういった、主要施設や遊ぶための場所に対する
アクセスが悪いのも、実家に帰省する際のストレス源になります。

いつかは実家に自分が戻るしかない現実を突き付けられる

上記の通り、ズラズラとストレス源を羅列してみると
実家への帰省のデメリットばかりが強調されますが、

当然、親が元気かどうか確認できることも分かるし、
多くの親にとって、子供が帰省してくるのは
嬉しい事だと、両親の様子を見る限りでは感じます。

その一方で、毎年毎年帰省を繰り返していくと、
白髪が増えたり、肌のシワが増えたりと、親が段々と
年老いていくのが、はっきり感じられるようになります。

それは、親から直接「実家に戻ってこい!」と言われるより遥かに、
「自分が戻らなければ、両親とこの家を守る人が誰も居なくなる」
という事実を、私達自身が、帰る度に突き付けられることになります。

ストレスと呼ぶには失礼かもしれませんが、
実家に帰省する度、そういう類の不安が増大していくのです。

世間で大きな影響力を持っているインフルエンサーの中には、
ホリエモンのように「親と絶縁した」と公言している人もいたり、
自分のやりたいことをやる方に完全に振り切れている方も多いです。

ただ、僕は世の中の長男長女の9割近くは、
年々弱っていく親を実家に置いて、自分の人生を謳歌することに
専念できる太い神経は、なかなか持ち合わせていないと思います。

少なくとも、親世代が70代に突入する、45歳~55歳に
差し掛かるタイミングまでには、兄弟や親族と相談したり、
自分のスタンスを明確にしておくことが必要です。

そして、多くの場合、子はそういった気持ちを親に向け
面と向かって公言することも、心情的に難しいです。

「自分の息子や娘にとって、
自分の存在が重荷になっているのなら、
消えてしまいたい」

と、子供の幸せを本気で思うために
その気持ちを抱えつつ、絶対に漏らさない親もまた、
この日本には、数えきれないほど存在しているからです。

なので、実家に帰省することにはストレスが伴いますが、
いつか来る、親に助けが必要になった時に向けて、

・自分は人生で何を成し遂げたいのか?
・自分はどこに住みたいのか?
・いくら稼ぐ必要があるのか?
・自分は地元に住むのか?都心に住むのか?
・親とどんな関係を築いていきたいのか?

こういったことを、人によっては年に数回、
人によってはもっと多い回数、考えるいい機会になるので、
少しずつ、自分達の将来のことを模索してみましょう。

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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