自己分析の掘り下げ方 一つの質問からより自分を深く知る方法

自己分析をしていると、書籍でもワークシートでも、
色々な質問に回答することになりますが、
慣れない内は、底の浅い回答になりがちです。

例えば、就活の面接で「好きな色は何ですか」と
聞かれても、相手は実際の好きな色を聞きたいのでなく、
相手が普段何を考えている人なのかを知りたいのです。

「私の好きな色は、赤、緑、紫の3種類です。
ひとつ挙げて頂ければ、その理由を説明します」

と言えるようになれば、相手も興味を持ちますし、
本当に自分の事を客観視や分析できているんだろうなと
自分と話す相手の興味を持ってくれるきっかけになります。

しかし、誰もがいきなりそんな高度な深堀を
いきなりできる訳ではありません。これにも当然、
分析を掘り下げていく為の手法やポイントがあります。

この記事では、そんな自己分析の更なる掘り下げ方の
ポイントを解説していきたいと思います。

目次

5step理論 何故を5回繰り返す

昔から、コンサルの業種の手法で有名な
問題解決の手法が、質問や課題を投げかけられた時、
「何故?」という質問を五回繰り返すことです。

これは、何かの課題を解決する時だけではなく、
自分の中で言葉を再定義したり、
自分をより深く分析するための方法としても有効です。

例えば、私が最近行った自己分析の中で、
「小学校時代の夢は?」という問いがありましたが、
私は「甲子園出場」と、第一感で答えました。

しかし、これが友人からの質問だったら、
そこで回答が終わってしまいますし、
(何で甲子園行きたいんだろうな…?)
という疑問は解決しないまま悶々と残ってしまいます。

ですが、これを「何故?」と深堀りしてみると

・狭い村社会だったので、自分が関わっている事の中で
権威者になりたいという気持ちが強かったから

という理由が自分の中に湧き上がってきました。

それを更に「何故?」と深堀してみると、

・他人に自分の取り組みを通じて喜んでもらうには
「権威」と「実績」が無いと納得がいかないので、
そこにこだわる必要がある

ということが分かりました。

これ以外にも、あらゆる質問に対して、深堀をしていくと
自分がどんな価値観や信念を持っているのかという事が
より明確に分かるようになっていきます。

ファクト→抽象化→転用

そして、深堀りした質問を
「自分の価値観や信念が分かって、良かった良かった」
というレベルで終わらせないための一番の方法は、
深堀した考えを「行動」レベルに落とし込むことです。

最初に回答した客観的な事実を「ファクト」
深堀を進めて出てきた概念が「抽象化」
それを自分の行動に置き換える「転用」

この一連のプロセスを踏むと、自己分析をやればやるほど
自分の日々の行動や目標設定が最適化されていきます。

例えば、先ほどの「野球選手になる」という夢の動機を
抽象化した概念を、実際の行動に落とし込む場合は

・周りの人に喜んでもらう「権威」「実績」を手にするため、
「メディアを作り、力をつける」「大きな収入を稼ぐ」
「力のある個人や媒体に紹介してもらう」

こうすれば、毎月や1週間の目標設定をして、
日々何をやるのかが明確になっていきますし、
深堀り(抽象化)の精度が高ければ高いほど、
その行動に対する迷いが無くなっていきます。

この掘り下げ作業を色々なテーマで繰り返していくと、
自分が元々気付かなかったけど、心の奥底に眠っていた
価値観に、新たに気付くことができるようになります。

色々なテーマでやっていくと、掘り下げる余地のあるもの、
そうではないものも両方出てくるので、幼少期でも
鮮明に覚えていて掘り下げる余地がたくさんあるものは、
あなたにとって大切なテーマだった可能性が高いです。

社会人が自己分析結果を役立てるポイント

短期的に成果を挙げようと焦らない

就職活動と異なり、社会人になってからの自己分析は
期日までに何かを達成したり、合格/不合格という
明確な何かしらの結果を突き付けられる訳ではありません。

その為、自己分析を何かの結果に繋げなければいけないと
焦りすぎてしまう必要はありません。一度、自分自身に
じっくり向き合う時間を持ってみてください。

自分のブレない軸が見つかったと思うまでやり切る

学生時代の就活の場合、面接当日・就活解禁日など、
期限を設定してそこまでの時間でやれることをやります。
仮に納得のいく取り組みができなかったとしても、
その時点の自分で勝負をするしかありません。

しかし、社会人の場合、
良くも悪くもデッドラインが無いので

自己分析をやるにしても、十分な時間があります。

その為、日々少しずつでもいいので
時間をかけ、これが一生掲げていける自分の軸だなと
納得できる水準まで、分析をやり切るようにしてください。

やり切ったということ自体が自分の自信になり、
その先、どんな決断を迫られても、何を言われても、
ブレることなく、目標への最短距離を進めるようになります。

まとめ

自己分析は、掘り下げ方も重要です。

しかし、掘り下げ方を工夫するだけでなく、
どれだけやってきたかという作業量そのものも、
掘り下げを深めるための大きな差別化要素になります。

何故を5回繰り返す、抽象化から転用することも大事ですが、
何よりも、日々の継続を通じて、誰にも負けないレベルで
軸を研ぎ、自信を持って生活に臨める自分を築いてください。

あなたが自信を持って働ける日が来る日を願いつつ、
私も自己分析をしながら、応援しています!

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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