シェアハウスは何歳まで可能なのか/許されるのか

シェアハウスは何歳まで可能か?という問いに関しては
「入居者を絞る家ほど高齢者は対象外となる」
「生活費を抑える目的の家ほど年齢不問となる」
というのが、私の経験上の法則になります。

住んでいた当時の間隔だと35~40歳あたりの年代あたりは
明らかに「年上だな」「世代が上だな」という空気です。

ただ、一概に括れない例外の場合もあり、
それも含めてこの記事では、シェアハウスの
年齢制限について語っていきたいと思います。

目次

建前上は年齢制限は無い

シェアハウスの年齢制限を規約や条文で設けている家は
私の知る限り、ほとんどありません。

背景としては「年齢を理由に入居を拒否する」
ということを明確に文章で記載したスタンスの家は、
外部からみて、どう考えても印象が悪く映るからです。

なので、審査の結果、誠に申し訳ありませんが
「保証会社の審査基準に到達しなかったので~」
等のそれらしい理由を話しても、実際は年齢を基準に
入居を断っているという事が多々あります。

許容範囲を絞る家ほど実質的な年齢制限がある

実際にどのような家が年齢を厳しく見るかというと、
入居者に何らかの方向性を求めたり、コンセプトが
より明確に、より尖っているシェアハウスほど、
入居者を年齢で絞らざるを得ない状況になります。

擬似テラスハウスのシェアハウス

まずは、一言でざっくり言うと、
年頃の若い年齢層の男女が集団生活を行い、
より楽しい、リア充的な空間を作ろうとしている
シェアハウスが、年齢制限の対象になります。

生活費を抑えるのが主目的ではないのも特徴です。

これは、特定の会社を名指しで言うと
営業妨害になるので伏せますが、都心に拠点を多く持ち、
多店舗展開している事業会社さんに多いです。

私の住んでいたところも、その界隈の人達の家にも
何度か遊びに行かせてもらったことがありますが、
35歳以上の年齢層の方には、一度も遭遇していません。

また、高校生にも一度も会った事がないことから、
若すぎる人達もシェアハウスをすることは少ないようです。
(親側も、多人数の成人集団に放り込むのは不安ですよね)

やはり、年齢層が開きすぎると、カルチャーに開きがあり、
楽しむよりも、気を遣ってしまう空気が、こういう家では
より強く出てしまうのではないかと思います。

コンセプトシェアハウス

次に多いのは、コンセプトシェアハウスと呼ばれ、
料理、趣味、仕事の業種など何かの分野に特化した
シェアハウスのことです。

こちらは、実際に住んでみたことはありませんが
明らかに、普通の家よりも対象者が狭く、
年齢による弊害も、より強く想像できます。

例えば、ゲーミングシェアハウスの場合、
プロゲーマーを本気で目指す人達の場合は
一日10時間以上、起きている時間は住人が
常にゲームをやっているところもあります。

そんな中、体力も衰える40代を超えた人や
趣味レベルで目一杯遊びたいだけの人が来ても
本気でやっている人達からしたら、迷惑だったり
目障りに感じられてしまうかもしれません。

料理人を目指す家の場合も、仮に本気でも
あまりに年齢が高すぎる場合、未経験から
その道のプロを目指せるのかどうか?
その年まで貴方は何をしていたのか?
と、違和感を感じる部分は加齢と共に増えます。

なので、明確にお断りとされていない場合も、
入居をするかどうかは、大家側も申し込む側も
どうしても慎重になってしまいます。

高齢者の受け入れに寛容なシェアハウス

生活費抑制が目的のシェアハウス

建物の方針に関わらず、生活費を抑制する目的で
シェアハウスに入る人は、同じ目的を持つ人同士、
年齢を含めて他人との違いに寛容であり、
共同生活を受け入れやすい傾向があります。

ただ、それでも、あまりに年齢が偏りすぎていたり
自分が年長者なのをいいことに高圧的になる人や
人の意見を聞かない人は、環境問わず嫌われます。

建物の雰囲気や空気に甘えないよう注意しましょう。

家族や年長者の受け入れそのものがコンセプトの家

シェアハウスが流行る前に少し話題になったのは
コーポラティブハウスという形式の家です。

これは、建てる前や、シェアハウスとしてオープンする以前に
入居する人を集め、組合を結成したり、建物の使い方を
皆で話し合って、共同運営していく形の建物です。

世帯単位で入居することから、子連れの親子もいれば
高齢者夫婦もいたりして、通常のマンションと比べると
よりお互いが密接な形でのコミュニティとなります。

あとは、シングルマザーを対象にしたシェアハウスなど、
年齢層以外の点を入居の条件にしていたり、共同生活によって
何かの課題を解決する家なども求められています。

シェアハウスの中では、2011年に西東京でオープンした
「りえんと多摩平」というところも、50-60年前の団地を
再生するプロジェクトの一環であり、高齢者から子供まで
幅広い人達の受け入れ体制が整っています。

まとめ

私の個人的な意見としては、自分が年長者であることに
負い目を感じる状況であれば、入居希望を出したり
担当者と内見に行く際に、それを直接伝えることをお勧めします。

担当者も、一概に高齢者だからという理由で
毛嫌いしたり、入居させたくないと思う人はいません。

あくまでも他の入居者とのバランスを考えたり、
建物のコンセプトを崩したくないという理由から、
泣く泣くお断りをする、という流れだからです。

私が入居を担当してもらった際は、
東大生のインターン生が担当者でしたが、
思った以上に入居を断るのが辛い仕事だったようで、
後日連絡する際の言い方には気を遣うとのことでした。

運営会社の社員さんも、担当者の方も、人間です。
謙虚に自分のシェアハウスへの入居への思いを伝え、
コミュニティに貢献したいという気持ちを伝え、
少しでも良い方向に話が傾くよう、努めましょう。

また、実際に年齢が違う人と身近に関わると
具体的にどんな違和感を感じるのか、という点に関しては
こちらの記事でまとめています。合わせてご覧ください。

シェアハウスの「年齢制限なし」が建前である理由

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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