シェアハウスの注意点!契約前に必ず確認しておくべきこと

シェアハウスに住む場合、通常の賃貸物件選びと比べて
「シェアハウスに住む」ということ自体が珍しい為、
本来やるべき契約前の検討や確認が厳かになりがちです。

シェアハウス故の楽しみや期待することもありますが、
住む場所として本来満たすべき機能や条件を満たしているか、
より厳しく判断をしなければいけません。

今回は、そんなシェアハウスの注意点をまとめてみます。

私もシェアハウスの入退去を実際に経験し、今だったら
こうするだろうなという反省がたくさんあるので、
少しでも、検討中の方のお役に立てればと思います。

目次

規約を必ず確認しておく

規約は必ず一度、一通り目を通しましょう。

不動産の賃貸契約も目を通すのは面倒ですが、
シェアハウスの場合、貸主が不動産会社を通さずに
直接賃貸をすることが多い為、

・ゴミ出しや共用部の掃除などを委託するか否か
・契約解約の期限や方法
・退去時の清掃費用、水害などの補修費用

などの条項は、シェアハウス毎にバラバラだったり、
一切書かれていない可能性もあります。

特に、ゴミ出しや掃除は地味に大変な労働の為、外注せず
入居者が対応できずに自分が全部やる羽目になったりすると
後々お互いに面倒なことになる為、必ず確認しましょう。

規約が一切無い個人運営のシェアハウスにも要注意

親の資産を使って商売する大家さん、廃業時に自分が負債を被らない
借上げ契約の不動産会社さん・雇われ大家さんの場合、
シェアハウス運営に失敗しても廃業や破産のリスクがありません。

その為、規約で入居者を縛らず自由なハウスを目指したり、
賃貸経営で出ていくお金の金額を知らなかったりします。

その為、滞納時や夜逃げの対策、水道管の修繕や地震対策など
大家自身や建物を守るための法対策や投資がされるとは限りません。

入居者としては、直接これらの被害を被ることは無いですが、
大家がトラブルを抱えやすい建物は、シェアハウス自体が
撤退したり廃業したりというリスクが隣り合わせになります。

半年一年で退去するなら、火災保険も身元保証書も
正直無くてもそこまで問題ありませんが、万が一の事を考えて
規約がどこまで入念に準備されているか、目を通しておきましょう。

個人的に気になるポイントは、以下の数点です。

火災保険の加入の有無

心配なのはむしろ水害で、単なる修繕でも50~100万円はザラ、
階下に被害が及ぶと余裕で数百万の金が飛びます。

火災に関しても万が一、
入居者の恨みを買った外部の人間に放火をされても、
被害を受けたものに対して誰も補償してくれません。

入居者の身元保証審査

この世に実在しない身元不明の人が偽名で家に入居できたり、
申し込みを別の人がやって、実際に入居するのは別人
(しかも、本来家を借りられない属性の人)という事ができます。

このあたりでしょうか。

こういう規約があるのは、良い面もあれば悪い面もあり、
あまりにガチガチに規約で固めすぎてしまうと、
シェアハウスに入居する本来の層の人が申し込んでこなくなります。

私は正直、既に会社員を辞めて個人事業主になっていたので
入居のハードルが低かったことは、すごく有難かったです。

ですが、貸す側の都合やリスクも、元々不動産持っていて分かるだけに、
自分の事を棚に上げると、この規約や法律周りはどうしても気になります。

入居者との顔合わせと内見はMUST

内見は遠方で難しかったとしても、可能な限り行いましょう。

許可さえ降りれば、入居者が実際に共用部に
顔を出している時に行い、実際に話をしてみた方がいいです。

シェアハウスに住んでいる以上、普通の人以上には
人とのコミュニケーション能力はあると思える人でも、
やはり相性というものはあって、特に何も無くても
一緒に居て絶望的に不快な相手というのは存在します。

それは、一緒に顔を突き合わせて、
当たり障りのない会話をしばらく一緒にしてみないと、
決してお互いに察することはできないものだからです。

住人全員と話ができなくても、
特定の人と一緒に長期間暮らせるということは
住人の大半の根底に流れている価値観は似ているので、
私の経験上、そこまで指標として的外れになることはありません。

住人数人と一緒に話をしていて、
うわー、何かちょっと合わないなーと感じるようであれば、
共同生活をいざ始めるとその違和感は10倍くらいになるので
そのシェアハウスは辞めておいた方が賢明です。

私もこれまで、数多くのシェアハウスに通いましたが、
自分が心から落ち着くと思える場所は、当初思っていたよりも
遥かに少なかったことに、驚きました。

大小何かしらの違和感が、建物毎に必ずあります。

その原因は、性格的なものもあるし、その時々で本人が
生活に対して何を求めているかという時事的な志向性もあります。

こればかりは、相性とタイミングであり、
自分の努力ではどうにもならない面が大きいので、
納得するまで物件を回り、探すことをお勧めします。

シェアハウスに対して期待をしすぎない

個人的にお勧めするのは、入居を始める時点で
「常に起こり得る最悪の状態を覚悟しておき、
それを一つずつ改善することに専念する」
というスタンスです。

入居者が生理的に受け付けない人で、
且つ毎日の人間関係のトラブルが絶えず、
共用部やシャワー室も思うようには使えない。

そんな最悪な状態は滅多に起こるものでは無いですが
それさえも受け入れる覚悟を最初から持っておけば、
多少のトラブルなど、屁でも無くなります。

出典元はデール・カーネギーさんという著者の
「道は開ける」という悩み対策の本なのですが、
シェアハウスの生活にも、十分に適用できます。

また、もう一つ念頭に置いてもらいたいのは、
「シェアハウスと言っても、所詮は住む場所」であり、
引越して、それまでの住処で満たされなかった

・駅が近いなどの利便性
・居心地
・ストレスが無い環境
・収納
・日光
・ステータス
・その他のオプション

などの、ドラクエでいう、元々あったパラメータ要素を
他のステータスに再分配するだけの行為です。

パラメータ全体を底上げして全部を求めたいなら
収入を上げて、家賃を高くするしかありません。

ですが、それが出来ないからこそ、共同生活を行って
その代わりに相応の対価を僕らは求めているのであり、
あらゆるものをシェアハウスに求めるのは、筋違いです。

安い家賃で、都心に住み、素敵な住人に囲まれて
ストレスの無い生活を送りたいと本気で思っているのに
相応の対価を払おうとしない人は、何も得られません。

自分が何かに妥協をしているということを自覚して、
その上で最大限の良い環境を作っていきましょう。

シェアハウスを選ぶ際の注意点について、
大家さんや運営会社を見極めようと思った際には、
以下の記事の内容も、合わせて読むと参考になります。

シェアハウスに運営資格は必要か?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次