本せどりが稼げない7つの根拠!専業二年半の経験で感じたこと

「本せどりは、儲からない・稼げない」
Amazon中古市場が日本に進出し、せどりが始まって
18年になりますが、ずっとそういう声は聞こえてきます。

しかし、その間ずっと、本せどりを生業にして
稼ぎ続けている人は、常に存在し続けていますし、
今も数店舗を回ると、本を大量に買い込んでいる
本せどらーを誰かしら目にする事があります。

そんな状況であるにも関わらず、
何故私を初め、ネット上で本せどりの当事者の方々が
「本せどりは稼げない」と言うのでしょうか?
稼げないのであれば、やらなければいいのに。

今回は、そんな長年続いているにも関わらず
本せどりが「稼げない」と言われるパラドックスと
その対策方法について、お話していきたいと思います。

本せどりは本当に稼げないのか?

これは、厳密に回答すると、
本せどりは、利益自体は稼げるけど、作業全体を考えた時、
時間あたりの利益効率が悪いということです。

今でも、専業で一日フルパワーで週6週7でやれば
単月で利益50万くらいは誰でも出せる商売だと思います。

ですが、一日10時間以上の肉体労働を
週6以上やると、確実に体力や精神面で問題が出ます。
車の運転や商品のピックアップ、積込なども地味に大変です。

嫌な上司との軋轢などが無い分、無自覚になりがちですが
一般的なブラック企業と同等の負荷を負うことになります。

そして、働けば働くほど利益が積みあがるのが
最初は楽しい為、嫌でも働くワーカホリックになります。

ですが、誰でも半年一年経つと、どこかで手が止まるのです。

「こんな働き方をしていて、この先大丈夫なのか?」
「1日中、本の事を考えるのが、俺の望んだ人生なのか?」

若いうちはお金の為と割り切るこんな生活もありですが、
30代40代と進むにつれ、体力が落ちて世間の目も厳しくなり、
店舗で本せどりの売上を維持するのは確実に困難になります。

事実、店舗で見かける競合の方は、大半が20代か30代前半です。
白髪を生やした40代以上の方はほとんど見かけません。

そうなると、多少の小銭を稼いだとしても
「本せどりは稼げるよ!楽しいよ!」と
心から発信できる人は少数派になり、

「働いた時間や労働量に対して、利益が割に合わない」
「将来性が無い」という意味を込めて
「稼げない」という感想を持つ人が出てくるのです。

なので、今後ネット上の「本せどりは稼げない」という言葉は
「働いた割にはそこまで稼げない」と意訳するのをお勧めします。

本せどりが稼げない理由

一商品あたりにかかる労働量が多い

本せどりの場合、一冊の本を見つけてから売るまでに

・本の相場を調べる
・仕入れて買う
・家に持って帰る
・ラベルを剥がす
・商品登録をする
・本棚にしまう
・売れる
・本棚から探してピックアップする
・ビニールや封筒で梱包する
・ラベルを印刷して貼る
・郵便局に出しに行く
・出荷通知をする

これだけの手間がかかります。

なので、もし店舗で一時間仕入れをして
見込み利益が4000円や5000円に到達したとしても、
実際の労働時間で利益を換算すると、半減して
2000円程度になってしまうこともザラです。

これが、本以外の電脳仕入れや卸の仕入れであれば

・仕入れの購入処理、もしくは発注連絡
・商品が届く
・梱包してFBA倉庫に発送

この3ステップだけで完了になります。

当然、利益率は下がり、資金も豊富に必要ですが
労働時間や労働量は圧倒的に少なくなり、
他のビジネスに回せる時間が多く確保できます。

アフィリエイトに至っては、
リンクを紹介し、商品を購入してもらったら、
販売者がやることは何もありません。

販売者が事前にやることは、
文章を書いて、お客さんを誘導するだけです。

このように、他のジャンルや他の商売と比較した時に
一商品あたりにかかる時間と労働量が大きいのが
本せどりが稼げない、大きな理由になります。

商品単価と一冊あたりの利益が小さい

本せどりは、せどりや転売で扱われる商品ジャンルの中で
圧倒的に商品単価や仕入れにかかるお金が小さいです。

単行本なら、大半の本が2000円以下。
最安値だと108円で本が買えます。

仕入れをミスして起こる損失も小さいですが、
一冊で大きな収入を稼ぐことはできない為、
必然的に薄利多売になり、大量作業が必要になります。

Amazonと郵便局の手数料には、何一つ逆らえない

「本せどりが稼げないのなら、
人を雇って規模を拡大すればいいじゃない」

とマリーアントワネットの如く
言いたくなる人もいるかもしれません。

事実、個人事業では稼ぎに天井のある本せどりも、
人を雇えば、理論上は2倍、3倍と利益が増えますし、
そういう経営をされているんだろうなという
販売店さんも、Amazonの販売店舗には多いです。

ですが、創業フェーズの事業者が規模拡大に走らない
最大の理由は、Amazonの本せどりのビジネスモデルが、
Amazonと郵便局に主導権を完全に握られている構造だからです。

具体的には、手数料の上昇が起こった場合、影響が直撃する
薄利多売のビジネスであること、プラットフォームと
郵送手段を、実質的に両社に完全支配されている点にあります。

まず、Amazon以外では、本せどりは成り立ちません。
過去にメルカリへの完全移行を検討しましたが、
売れるスピードも、かかる手間も、段違いにAmazon優勢です。

それはつまり、Amazonが今後も手数料を上げたとしても
それに逆らう手段が無く、甘んじて受け入れるか
撤退するかの二択しか残されていないという事です。

そして、現時点で、郵便局の特約ゆうメールの大口契約を
超える郵送サービスは存在しません。他の郵送手段にすると
安い本に関しては、半数近くが仕入れの対象外になります。

そして、その恐怖にこれからも毎日怯えながら、
仕方なく本せどりを続けなければいけなくなります。

それは個人で主体的にやっている商売ではなく、
ただの株式会社Amazonの下請け業者です。

ただ、私もこの構造に気が付いて色々考えたのが
つい昨年末の10月~11月だったので、
あまり偉そうなことを言える立場ではありません。

在庫も作業量も多くせざるを得ない

本せどりは、作業の工数が死ぬほど多いので、
商品点数全体を増やせば増やすほど、一工程あたりの
生み出す利益は大きくなります。

だからこそ、儲けよう儲けようと思えば思うほど、
無意識の内に、在庫も多くなり、売る数も増え、
気が付けば、本せどりに一日の全てを持っていかれるほど
時間が無くなり、新しい事に挑戦できなくなります。

それでも本せどりを続けたい場合は

上記を踏まえて本せどりを続けるという場合は、

・商品単価を可能な限り上げる
・労働効率を可能な限り上げる

という二点が全てです。

お勧めは雑誌の仕入れを行うことです。

雑誌は、取れる店と取れない店の差が激しく、
・値下げをしているか
・ライバルが定期的に来ているか
をリサーチして、来店頻度を調整する必要があります。

そして、可能な限りFBAを使い、
多少利益を削ってでも、労働量を減らしましょう。

FBAを使えば、倉庫納入時に
セット本・CDなども合わせて送ることで
一商品あたりの送料を減らしたり、一店舗あたりの
仕入れ効率を上げることにも繋がります。

私が実際に会う現役の本せどらーさんも、
昔は文庫から単行本まで全部やっていましたが
今は雑誌オンリーで回しているそうです。

回転が相対的に悪いので最初は大変ですが、
軌道に乗ると単価も利益も大きく、作業量は
かなり少なくなります。

まとめ

・本せどりが稼げない
=働いた割にはそこまで稼げない

・本せどりか稼げない理由
一商品あたりにかかる労働量が多い
商品単価と一冊あたりの利益が小さい
Amazonと郵便局の手数料には、何一つ逆らえない
在庫も作業量も多くせざるを得ない

私は上記の理由を、専業の二年半で強く実感し、
今は目先の金を稼げても、将来的に利益を大きく伸ばしたり、
生活を改善できる見込みが無いと判断し、撤退しました。

特に、副業の方は少ない時間を運用する為、
利益額よりも、かかる作業量や、努力の積み重ねが
反映されるかどうかに焦点を置いた方がいいです。

また、本を仕入れて売るのが好きで好きでたまらない、
という人もいますし、商売を始めたばかりの人なら
それを上回る水準で「楽しい」と思えるかもしれません。

事実、この本せどりだけで10年以上食っている人もおり、
それを「10年間、商売人として大きな成長が無い人生」と取るか、
「好きなことを10年間継続している楽しい人生」と取るかは
あなたのスタンス次第です。

将来、この商売を通じてどうなりたいかを考えた上で、
本せどりをやるかどうか、検討されることを願います。