本せどりは2018~2019年以降も儲かるのか?環境の変化や儲かる人の特徴

Amazonが2000年11月にマーケットプレイス市場で
中古販売を始めて以来、今年で19年目を迎えます。

本せどりは当時から姿や市場規模を変えて
ずっと存在し続けていますが、2018年は過去最大の
環境変動があり、商売の敷居は日々上がり続けてます。

ただ、そんな中でも10年以上せどりを続けている人、
2018年2019年も稼ぎ続けている人は存在しており、
何が違うのか?と疑問に感じる人も少なくありません。

この記事では、そんな本せどりの2018年の総括、
そして、2019年度以降に生き残る方法と
ポイントについて考えていきたいと思います。

本せどりで2018年に起こった環境変化

本せどりをやっている人にとって、
2018年に起こった大きな環境変動は、以下の3つです。

Amazonの販売手数料の増加

まずは何と言っても、Amazonの販売プラットフォームの
本や各種メディア系商品(CD、DVD)に対する
一商品あたりの販売手数料の増加です。

告知や反映が開始されたのは2017年の暮れになりますが、
1ヶ月2カ月ならともかく、年間を通して負荷が反映される
2018年は、手数料が重い一年間だったと思います。

具体的な内容としては、2017年にメールで届いた
以下の文面にありますが

【書籍の場合】
[改定前]
販売手数料:商品価格×15%+カテゴリー成約料60円
※小口出品の場合、基本成約料100円が別途発生
[改定後計算方法]
販売手数料:(商品価格+送料)×15%+カテゴリー成約料80円
改定後の相違点をまとめると下記の通りです。
1)カテゴリ成約料が20円アップ
2)手数料は送料を含めた部分の15%
3)この改定に伴い出品者が自由に送料を設定することが出来ます。
※小口出品の場合、基本成約料100円が別途発生します

[CD/DVDの場合]
[改定前]
販売手数料:商品価格×15%+カテゴリー成約料140円
※小口出品の場合、基本成約料100円が別途発生
[手数料計算方法 上記機能の提供開始日以降]
販売手数料:(商品価格+送料)×15%+カテゴリー成約料140円
改定後の相違点をまとめると下記の通りです。
1)カテゴリ成約料は変わりません
2)手数料は送料を含めた部分の15%となります
3)この改定に伴い出品者が自由に送料を設定することが出来ます。
※小口出品の場合、基本成約料100円が別途発生します。

なので、本に関しては、ざっくり説明すると、
・全ての商品に、一律20円の手数料増加
・それまで手数料計算の対象外だった送料にも
一律15%の手数料計算開始→37円の手数料増加

つまり、ブックオフで108円の本を買い、
商品代金1円、送料257円で本を売っていた場合、
これまでは1冊あたり利益ほぼ0円の再投資ができていましたが、

手数料改定後は、1円で本が一冊売れる度に
60円近い赤字が発生するようになったという事です。

私は2018年の一年間、価格改定ツールの商品価格下限を
100円に設定することで、大きな問題は発生しませんでしたが、
裏で対応策や事例の共有ができなかった業者や個人には、
撤退せざるを得ない人も多かったことが見受けられます。

大手の業者は送料を350円にしているところが多いですが
商品価格100円+送料257円の方が、価格1円+送料350円よりも
遥かに売れ行きが良いので、薄利多売の人は試してみてください。

ただ、いずれにしても、一冊で60円利益が減ると、
月に3000冊売る場合、18万円の利益が減るので、薄利多売の
自己発送の場合、かなりの痛手だったのは間違いありません。

特約ゆうメールの全国的な送料値上げの圧力

本せどりを自己発送でやっている人の場合、
ほぼ全ての人が、郵便局と大口契約をした上で、
特約ゆうメールという、全国最安値の発送をしていると思います。

ですが、ここ数年、ネット販売(と言ってもほぼAmazon)の
荷物の量の増加が半端なく、加えて郵便局の人手不足もあり、
人件費相殺の為に、郵便物の値上げが急速に進んでいます。

ゆうメールも例外ではなく、私自身の契約も2018年は、
これまでの一冊85円から、92円へと値上げになりました。

7円程度とは言っても、月に3000冊を扱う場合、
一ヶ月で2万1000円の利益が持っていかれる計算になります。

更に、集荷が最寄り郵便局から1km離れている影響か、
全国的な人件費削減の影響か、ゆうメールに関しては
集荷すらしてもらえなくなり、直接窓口に持っていくことに。

往復の1時間×16日、毎回数十kgの本を
荷出しする労力を考えると、月に2-3万円払ってでも
外注すべき仕事ですが、自分がやらざるを得ません。

それでも慣れてしまうと一年やり通せてしまうのが
今思うと本当に怖いのですが、かなりの負荷が増えました。

いずれも、郵便局側に文句も言いたくなりますが、
郵便局側も本当に断腸の思いで改革を進めており、
自分の主張だけを通していると、いざ契約更新の際に
法外な値段を突き付けられる可能性もあります。

集荷に来る人も窓口も年配の方が多いです。
バイトを募集しても、マジで人が集まらないそうで。
(若くて綺麗なお姉さんは、大半がゆうちょ銀行窓口側です)

僕のエリア担当だった営業課長さんは、うつ病で休職中です。
現場の部下・顧客・上司からの板挟みで、話を聞く限り
本当に地獄のような一年間だったのだと思います。

本せどりをやる以上、郵便局の顔色や規制を伺いながら
商売をやらざるを得ない為、この環境変動の影響は
常に考えておかなければいけない点だと思います。

ブックオフが順調に閉店し、数を減らし続ける

私が現在仕事の拠点にしているのは神奈川県ですが、
県内だけでも、今年一年でかなりの店舗が閉店しました。

専業でやる場合、一ヶ月で最低100店舗は回りたいのですが、
あと数年もすると潰れそうな店は、結構あります。

すると当然、県外に毎月遠征に行ったり、
本せどりの比率を減らして商材を変えたりするのが
必須になるのは間違いありません。

二年間やってきた感覚としては、ブックオフの景気に関係なく
より商売の高みを目指すなら、早い段階で撤退をお勧めします。
本せどりは、ダラダラ何年もやるものではありません。

ちなみに、潰れる/潰れそうな店の特徴としては

いつ行っても108円からプロパーまで全く仕入れができない

・オーナーの所有物件が店舗で、家賃がかからず儲ける必要が無い
・店長や店員が然るべき仕事をしていない。(棚入れ・値下げ処理)
・オーナーや店長の指導能力が無い

他の店に比べて値下げが明らかに激しく、仕入れが死ぬほど楽

・値下げをしないと売上ノルマに届かず、潰れる瀬戸際
・目先の売上に目がくらみ、経営に長期的な視野が無い

店員同士が勤務中に普通に私語で客に聞こえる会話をしている

客の居心地を全く考えていない。当然、客が定着しない。
バイトを育成する店長やオーナーの管理責任であり、
経験上、こういう店は久々に訪れると例外なく潰れています

本を持ち込んで売りに来る人が少ない

ブックオフは、相模原の本社倉庫から搬入される在庫と
客の持ち込む本の在庫の2種類がありますが、後者の方が
遥かに利益に直結するので、持ち込みが少ないと困窮します。

客の持込みが多い店舗は、店に入りきらない在庫を
空きスペースに積みまくっているので、カウンター裏や
バックヤードに本が大量に詰まれている店は、儲かっており、
そう簡単には潰れない可能性が高いです。

本せどりで2018年に生存している人の特徴

儲かる店と儲からない店を常に記録や管理している

せどりは統計学で、儲かる店や儲かる棚だけを延々と回れば、
よほどのことが無い限り、狙った利益を外さなくなります。

例えば、神奈川県には50店舗以上のブックオフがありますが、
当然、その中には異様に儲かる店、いつ行っても全く儲からない店があります。

そして、店ごとに、在庫が十分に補充されるまでの期間も違います。
そういった傾向を、エクセル等でしっかり管理をしましょう。

一見、大したことではないように思いますが、
稼いでいる同業者も師匠の界隈も、例外なくこれをやっています。

仕入れに行った期間も記録しておくことで、
一店舗も漏れなく周り、且つ良い仕入れのできる確率を
限界まで上げることが可能になります。

仕入れが全くできない店舗でも、3カ月に一回行くと
とんでもない仕入れができるような時もあります。
その店は、過度に期待せず3カ月に一回だけ行けばいいのです。

逆に、ライバルがひしめくけど良い仕入れができる店は、
訪れる頻度を2週間に一回にしたり、特定の曜日に
強いライバルが来ると分かれば、その曜日を回避したり
午前10時から攻めるなどの判断もできるようになります。

個人的には、本に特化する場合、利益の天井がある為、
県外遠征をするメリットは、費用的な問題から
他のジャンルほど大きくありません。

それよりも、近隣の店舗を完全に攻略し、
商圏内のライバルを全員倒してしまう事の方が
効率を考えても、メリットが大きくなります。

本せどり以外のことに浮気をしない

どのジャンルにも言えることですが、
本せどりは、やればやるほど効率が上がり続けます。

僕は二年間続けましたが、
利益だけの時給換算なら5000円以上、
梱包発送を換算しても2000円以上は出していました。

ですが、始めたばかりの頃はその半分や
3分の1程度しか出せておらず、常に時間が無くて
ヒーヒー言っていた記憶があります。

手数料や送料が上がれば、より脱落する人の数は多くなり、
本せどりに生活の全てを捧げる覚悟で臨んだ人だけが
生き残ることができるようになります。

30万でも50万でも、数字はいくらでもいいので、
自分の臨む生活水準に到達するまでは、期限と目標を決めて
他のことに一切浮気をしないことをお勧めします。

自分の得意ジャンルを持ち、そこで突き抜けるまで極めている

本せどりと一言に言っても、色々な流派があり、

・自己発送の108円薄利多売 端から端まで全頭検索
・資金があるので回転が遅くても雑誌以外絶対にやらない
・セット本は全店舗で端から端まで絶対にリサーチする
・極力ビームは使わず、単行本と雑誌の目利きだけで取る

どれをやっても、極めれば相応の結果が出ますし、
月数十万程度であれば、何をやっても稼げます。

ですが、必ずその道の突き抜けた人から、金を払ってでも
直接指導をしてもらうことを念頭に置いてください。
ネット上の情報や教材だけでは、絶対に稼げるようにはなりません。

ネット上の無料情報も、数万円の教材も、
その指導者の力を測るための指標と言う位置付けて
参照や購入をすることをお勧めします。

どんな規制が来ようと、常に儲かる抜け穴を探している

これまでも、本せどりの歴史は、
数々の規制と戦ってきた歴史でもあります。

バーコードリーダーが猛威を奮った際は、
バーコードリーダーの禁止を謳う店が増えました。

ブックオフが本せどらーの巣窟になりかけた際は、
Amazonの販売価格を自動的に全社のシステムが追従する
「単品管理」が開始されたこともありました。

ブックオフのせどりの高い利益率を支えていた
ブックオフのワンデークーポン(常時10%割引)が
廃止をされた年もありました。

その度に「本せどりは終わった」と言われ、
実際に、半端な覚悟でせどりをやっていた人が消えて
人口自体は本当に当時より少なくなりました。

しかし、未だに本で稼ぎ続けている人は存在します。

現場で遭遇し、仕入れの挙動を見ていると、
明らかに長年やってきたプロの人達だなと
やっている人同士で分かる空気感もあります。

これからも、何かしら規制と戦い続けるとは思いますが
本せどりをやっている人は、ゼロになることはなく、
細々と、あと10年くらいは生き残っているでしょう。

生き残りたければ、規制に言い訳をしている人ではなく、
淡々と日々せどりを継続している人で
且つ、結果を残し続けている人から学びましょう。

ただ、そういう鬼のように稼いでいる人って
本せどりの場合、こういう情報発信って
やってないことが多いです。

ぶっちゃけ、せどりやっている方が儲かるのと、
せどりが肉体労働である以上、情報発信の方に重心を割くと
当然、現役のプレイヤーではなくなってしまうので、
現役の人間として語れることが薄くなってしまうから。

「情報発信は一切やっていないけど、
現役で稼ぎまくっている」

こういう人がベストだと思いますが、
それくらいストイックな人であれば、
延々と本せどり続ける程度の器では無いと思うので
なかなかジレンマの多い界隈ではあります。

本せどりは2019年以降も儲かるのか

個人事業でも月収50万円程度なら、今の市況で狙えます。

ただ、念頭に置いてほしいのは、ここまでに書いた通り

・Amazonや郵便局に商売の全てを握られている
・人を雇わない限り肉体労働からは脱出できない
・ブックオフは閉店し続ける。規模拡大は有り得ない

という点から、市場規模全体は
緩やかに小さくなっていくという点です。

なので、商売として考えた時
・複数の収入減を持つ
・扱う商材やジャンルに幅を持たせる
ということは、常に考えて行動に移してください。

収入減が一か所しかないという構造は、
商売をやる上で本当に危険なことです。
アカウントが一回でも止まると、それは痛感します。