町内会では、避難用のハザードマップや
防災マップを作ったり、住民の所在確認に使う為に、
地域の地図を作成することがあります。
特に、海抜が数メートル程度の海岸線、
堤防に挟まれた川の流域周辺などは、
災害が発生した際にどの範囲まで被害があるかも
地図で明示することで事前に知らせる事ができます。
しかし、プライベートや仕事で
地図を作った経験がある人は少数派故、
ネットの情報を漁って試行錯誤をしたり、
外部の専門業者に依頼する人も少なくありません。
この記事では、そんな町内会の
地図作成について解説していきます。
町内会の地図を無料で作成する方法
町内会の地図を無料で作る一番お勧めの方法は、
Microsoft Excelのオートシェイプ機能を使う事です。
特にA4の紙一枚程度で良い地図だったり、
説明や申請用に使う為の簡単な地図の場合は
業者に頼まず、自分で作成することをお勧めします。
XLマップというソフトを使用する<応用編>
こちらは、同じExcelでも、マクロを利用した
外部のソフトを使って地図を作成する方法です。
既存の地図画像をトレースして利用する為、
Googleマップの地図画像や、町内会の掲示板などにある
地図画像を写真に撮影し、引用して使いましょう。
ソフトウェアは、Vecteでダウンロード可能です。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se470644.html
XLマップ自体の使い方は、こちらの記事が
よくまとまっているので、参照をお願いします。
https://gungii.com/xlmap
文洋株式会社
http://www.bunyo.co.jp/
ブログ内の別記事でも何度か紹介をさせて頂いていますが、
長年、名簿や回覧板の作成サービスを通じて、町内会や自治会の
支援を行っている会社です。
この会社では、町内会の地図作成支援も行っており、
基本的に活動資金を寄付金によって賄っている為、
地図の作製は無料で行っています。
他の地域にも、同業者と思われる民間企業は多々ありますが、
無料で地図や名簿を作成している業者の大半のビジネスモデルは
・作成を依頼された町内会の近隣の企業から寄付を募る
・その資金を制作費や人件費に充てて無料で制作をする
・差額を利益として再投資し大きくしていく
という形式になりますので、無料とは言っても、
町内会の会員さん達に寄付を直接要請するよう頼まれたり、
寄付のツテを相談される可能性は考えておいた方がいいです。
町内会の地図を業者を使って作成する方法
生活地図株式会社
防災に特化した地図を作成する専門業者です。
・必要な情報を全て載せる為に大型化しており、特許取得済
・必要範囲外の自治体や町内会以外の地域の情報は省略可能
・町内会以外の民間企業、保育園や小学校なども制作実績有
・番地情報から海抜基準ラインの表示まで抜かりない
など、有料ではありますが、
その価値は、国土交通省の先進的取り組み事例として
紹介されれるほどの実績が認められています。
株式会社ゼンリン
全国各地の住宅地図を発行しているパイオニア企業です。
建物名、居住者名や事業者名や道路名まで
詳しく掲載されており、数年毎に情報も更新されています。
町内会で使う上での難点は、価格が一冊あたり
15000円前後と、住民全員が携帯するには厳しいということ。
そして、あくまでも住宅地図であり、
災害対策のマップとしては効果を期待できない点です。
まとめ
昨年に北海道で震度7の地震がありましたが、
私の実家も地域は違えど海沿いに面している為、
もし地震が来たらと思うと、他人事には感じられませんでした。
万が一、災害が発生した時の逃げる力に直結する
町内会の地図は、費用をかけてでも必ず作っておくべきです。
地図の作成や情報共有だけに留まらず、
日頃から地震や津波などの災害のリスクが常にあることを
念頭に置いて、日々の活動をしていきましょう。
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