シェアハウスの「年齢制限なし」が建前である理由

私は過去に2年ほどシェアハウスに入居した時期があり、
再び来月からシェアハウス生活を再開する予定です。

最初の入居の際は、いきなり住む場所を決めるのも不安で、
何カ所かシェアハウスを巡回し、入居者を歓迎するために
「年齢制限なし」の文言を多く掲げていました。

しかし、実際のところ、本当に年齢を制限するかどうかは
家の方針によるところが多く、他のシェアハウスにも訪問を
させてもらう中で、それはより強く確信へと変わりました。

今回の記事では、何故シェアハウスが年齢宣言なしと
掲げるのか、何故その実現が難しいのかを解説します。

目次

年齢が高すぎると、会話が合わずに浮いてしまう

私の住んでいたシェアハウスは、東京都内某所の
ソーシャルアパートメントというシェアハウスでした。

当時入居していたところには20人ほどの住人がおり、
年齢層は、一番若い人で19歳、最年長者は33歳ほどの
レンジの中で、程よく入居者がバラけていました。

入居していた間も、その後のグループLINEでも、
新たにより高い年長者が入ってきたことはありません。
恐らくですが、運営側でも弾いていると思います。

その為、憶測や想像の範疇ではありますが、
実際にこの場に40代以上などの年長者が入ってきて
一番感じるのは、会話のテンションや内容が
年代によってかなり違うなということです。

そもそも、30代の人と大学生の人の間でも、
青春時代によく聞いてきた音楽、好きな芸能人など、
話題に挙がるネタも人生経験も全然違います。

また、若ければ若いほど、どんな話題であっても、
酒が一切入らない状態であってもテンションが高い為、
同じ会話をしていても、疲れることが多くなります。

それは年長者も年少者も、お互いに何となく察している為、
コミュニケーションをしている際は、どうしても普段より
緊張したり、よそよそしくなることが多くなります。

ましてや、共同生活です。
一回や二回の飲み会であれば見過ごせることや
我慢できることも、数カ月や半年一年生活を共にする場合、
どうしてもぶつかったりお互い譲歩し合う場面も増えます。

それが、年齢制限なしとは謳っているものの、
シェアハウスに高齢者が入らない(もしくは運営側が入れない)
一番の要因ではないかと思っています。

シェアハウスの運営方針やコンセプトに合わない

シェアハウスは大きく二つのタイプに分かれ、

・生活費を安く済ませることを主目的としたシェアハウス
・住人同士の交流を主目的としたシェアハウス

では、入居者の求めるものや生活スタイルが大きく異なります。
真逆と言ってもいいくらいです。

例えば、住人が都心の利便性の良い街にも関わらず
生活費を抑えるために2畳の部屋に住んでいたりする場合、
高齢者であろうが、フリーターや無職であろうが、
似たような境遇の立場であろうと相手の状況を察し、
特に不満なく共同生活ができていたりします。

しかし、私がかつて入居していた後者のような建物の場合、
若い男女で毎週末外へ遊びに出かけたりホームパーティーを
ワイワイやりたい場合、オッサン・貧乏人・浮浪者が紛れ込むと
絵面的にも心情的にも、心底ハジけることができません。

すると結果的に、入居者の皆さんの長期滞在には繋がらず、
シェアハウスとしての価値も下がっていくことになります。

その為、運営側は真の理由は伏せた上で、他の入居者の為に
入居審査の時点で容赦なく落とすしかありません。

最近だと、オークハウス、ソーシャルアパートメント、
リビタのシェアプレイスのように、言い方を悪くすれば
「リア充」に憧れるけど港区に住むなどの富裕層ではない
若い世代向けのシェアハウスに、その傾向が見られます。

その為、本当に年齢制限のないシェアハウスを求めるなら、
同じように年齢が高かったり、明らかに収入が少ない人向けの
社会的に立場が弱い人が集うシェアハウスを優先して
選んでいく方が、家探しの効率は上がります。

ただ、私の経験上、集団生活はどんなに頑張っても
一人暮らしよりはストレスの発生源が多くなるので、
シェアハウスによほど何かを求める事情が無い限りは、
より収入を稼いで、良い暮らしを求める方向性をお勧めします。

年齢相応の暮らしやライフスタイルを

シェアハウスは外から見ると華やかに見えますが、
所詮は共同生活であり、一人暮らしでは実現できない
何かを果たすために、何かのリスクを負う生活様式です。

自分が年長者であるという点に負い目を感じてまで、
若い人と同じような生活を満たそうとする様を見ると、
私は正直、いい歳して無理にやる必要は無いと思うのです。

例えば、20代の頃は、合コンを積極的に開き、
モテまくる先輩を尊敬の眼差しで見ていましたが、
40代を超えて、未だにそんなことをしていたり、
若い子のケツを追い回している男性の様子を見ると、
とても尊敬の対象には見えなくなります。

何故なら、適齢期や常識から大きく逸脱した振る舞いは、
相手の人生を尊重する感覚が乏しいと感じられるからです。

人には、年齢相応の振る舞いや風格というものがあります。

シェアハウスを全面的に否定するわけではありませんし、
自分が望む生活や夢を掴むために共同生活を選ぶのは
立派なひとつの手段ですが、

自分のしていることが、周りの人達や世の中に対して
胸を張れるものであるかどうか?という点は
常にどこかしら意識しておくようにしましょう。

30代以降の仕事観、自己分析に関しても記事を書いています。
もし関心のある方は、こちらも合わせて読んで頂けると幸いです。

親孝行できる仕事に就きたいと思う方へ

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この記事を書いた人

ハイジ/清瀬灰二のアバター ハイジ/清瀬灰二 地元と世界を繋ぐ長男

1986年生まれ。静岡県出身。
新卒入社の大企業→中小企業→個人事業主→破産→日雇い→二度目の起業まで、一通り全部見てきて修羅場を味わった経験を元に、実家暮らし・地域ビジネス・副業・趣味に関する発信を行っています。

横浜DeNAベイスターズ応援歴24年。

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