本せどりで店舗を巡回していると、
一定の確率で競合となるせどらーに出会いますが、
長くやってそうだなと思える人もいれば、
始めたばかりと思える初心者もたくさんいます。
ある程度自分がやっていると
その人が初心者だなというのは察することができ、
基本的に緊張感や挙動不審なところも伝わって
他のお客さんや店員さんからも警戒されやすいです。
逆に、初心者に該当することをしないようにすれば
それだけで、初心者に該当するサインは出さなくなり、
余計に周囲に警戒されずに仕入れをすることができます。
今回は、そんな本せどりの初心者に
よく見られる特徴をまとめました。
仕入れの現場以外の、
ネット上の初心者の特徴についてもまとめてみたので、
興味のある初心者の方は、参考にしてみてください。
店舗で見かける、初心者の特徴
本のリサーチが遅い
自己配送に関しては、全頭サーチが基本になります。
目利きが備わっていない段階ならば、尚更です。
単行本やセット本ならともかく、
特に新書や文庫は商品点数が多すぎるので、
相場を完全に覚えてしまうのは、不可能です。
ですが、このリサーチ、ある程度慣れている人は
一秒に数冊単位で行えるのですが、一冊一冊丁寧に
ゆっくりやっている人は、ほぼほぼ初心者です。
恐らく、仕入れの直接指導を
受けていないのだと思います。
ここだけで倍以上、一日の売上や
時間あたりの見込利益や疲労も全然違ってくる為、
正しいリサーチを直接学ぶのは、稼ぐ為に必須です。
・競合プレイヤーの観察
・仕入れツアーやコンサル購入
・Amazonの商圏内競合店舗を検索して
営業所に張り込んで車をストーキングする
法に触れなければ何でもいいので、
結果を出している人から直接現場で、
リサーチのやり方を学んでください。
店員さんや客の目を必要以上に気にしている
初心者の内は、ブックオフ内で
バーコードリーダーを使うことを非常に躊躇します。
禁止の張り紙がある場合の立ち回りも分からず、
店員さんに一度注意されると、どうしたらいいか
自分自身では判断できない人も多いです。
そういう人に限り、周囲を異常に警戒し、
いつまで経ってもまともにリサーチをしようとしません。
これも現場で教えてもらうのが一番なのですが、
バーコードリーダーを使う上での注意点は
・退店させる水準で禁止している店では、
店員にもお客さんにも見つからないように
厳重注意でバーコードリーダーを使う。
また、20冊以上の大量購入は控える
・「お控えください」という水準で禁止の店では
店員さんの視界に入らない範囲でリサーチする
・リサーチを通じてお客さんの買い物の邪魔や
不快感を与えることはしない。具体的には、
両隣の棚にお客さんが来たら、即別の棚に移る。
・基本的にお客さんは他人の挙動など
ほとんど気にしていないので、ガンガンリサーチする
・店員さんも、仕事で忙しく、せどらーを排除することに
意識は割いてないし、何となく業者と気付いても証拠が無いと
声をかけるのに非常に勇気がいる為、放流することは多い。
しかし、視界の範囲でバーコードリーダーを使うと
治安維持の立場上、辞めてと言わないわけにはいかない。
店員さんの為にも、視界内では使わないよう気を付ける
・基本、手の平の中に入れて視界から消しながら打つ。
店員が視界に入った際も、本を読む挙動をしながら
ビームを打つ方法は沢山あるので、リサーチを止めない。
・店員さんが周辺で棚入れなどの作業を始めた際は、
背後の棚に移って視界から消えるか、大人しく列の違う
別の棚に移動する。
・作業で場所が固定されることで、他の棚の守備が空くので
下手に動き回られるよりも、一か所で仕事をしてもらい、
急に視界に入ってくる自由行動の店員が減る方が助かる。
・棚の移動を頻繁に、柔軟に行うという意味でも、
単行本、新書文庫、児童書やライトノベルなど、
複数ジャンルから本を抜けるようにするのはすごく重要
これらも、文章よりは、現場で教えるべきことなのですが
稼いでいる人や、長く本せどりをやっている人ほど
無意識に自分なりのルールを持っているので、
バーコードリーダーを使っているところを
視られることなど、経験者は特に怖くありません。
万が一見つかっても、謝ればいいだけですし、
監視が厳しい店は、行くのを辞めればいいだけです。
命まで取られることはありません。
カゴ一杯に本を仕入れることが出来ていない
これは単純に、仕入れの腕がまだ未熟な事が多いです。
ただ、入店したばかりだったり、既に消化試合だったり、
取れないので店から撤退する目前だったりもするので、
一概に空のカゴを見て人を侮るのも考え物です。
車を使っていない
都心の店に入ると、コロコロの付いたキャリーバックで
本を運びながら本せどりをしている人がいますが、
恐らく、そんなに稼いでいる人ではないと思います。
理由は、車が無いとどう考えても非効率だからです。
大きく稼ぐには、車の仕入れが必須になります。
池袋や新宿へ仕入れをする際でも、
安い駐車場を探して、必ず車で向かいましょう。
都心に出る際は秋葉原UDXが丸一日で平日2000円と便利です。
リサーチしている棚から離れた場所にカゴを置いている
初心者は、大量の本を入れたカゴを近くに置いておくと
自分がせどらーだと周囲にバレることが恥ずかしい心理から、
遠くの場所に置いておくという行動を起こします。
しかし、これはかなり危険で、視界を外した場所に置くと
同業者が普通に持っていって、会計をしてしまいます。
多分、まだそういうことをされる可能性が頭にありません。
1時間2時間仕入れた本を全部持っていかれると、
かなり後悔するので、絶対にやめましょう。
ネット上や指導現場で見かける、初心者の特徴
常に上から目線でいる
特に年長者の方に多いのですが、教材の内容や
直接指導した内容を、逐一吟味したり、
都合の良い点だけ掻い摘んで実践しようとします。
しかし、正しい指導ができる人の言葉には
全ての教えに対して、どんな細かいことであろうと
必ず何かしらの意味があります。
なので、都合の良い所だけ、いいとこ取りをしようとしても
結果にスムーズに繋がらないことは往々にしてあります。
必ず、1から10まで100%実践をするためにも、
相手の言うことをしっかり聞いて実践するようにしましょう。
何事対しても初動が遅い
結果を出す人に共通しているのは、
とにかく行動が早いことです。
同じ内容の指示をしたとしても、
やります!と言ってから15分後に済ませる人と、
1日2日経ってから動き出す人の2種類がいます。
これは単純に成果を出すまでのスピードが変わるだけでなく、
自分の言うことを素直に聞いてくれる教え子がいたら、
指導者としてもやはり、手厚く教えたくなるのは当然です。
色々なことに手を出したり、先送りにするよりも、
本せどりをやると決めたら、最初は色々なことに
割いていた時間を削り、一点突破することをお勧めします。
自分のやり方に固執し、教材や指導者の言う事を聞かない
僕は、転売や本せどりに限らず、
この世で最も愚かなことは、
自分のやり方に固執することだと思っています。
自分のやり方は、成果を出すためには
マジで要らないです。即刻捨ててください。
僕もせどりを始めた当初は、
遠征先で指導者に死ぬほど怒られました。
仕入れマップの作り方を我流でやった結果、
行ったけど閉店してたり、住所情報ががおかしい店が
沢山出て、本当に情けない思いをしました。
仕入れの店に2時間かけて行ったら、
たとえ10kmの移動距離でも必ず高速道路を使うよう
厳しく徹底されました。
経験上、自分のやり方に固執している状態だと、
本人もそのこと自体に自覚がありません。
最終的に我流のノウハウが生まれることもありますが、
それはやはり、まずしっかりと指導者から教わった
基本を身に付けた上でのプロセスです。
自分で気を付けることも本当に大事ですが、
もし誰かの指導を受ける際は、自分のやっている事に
おかしなことがないか、厳しい目で見てもらいましょう。
行動量が足りない
大半の初心者は、圧倒的に行動量が足りません。
理由は、一ヶ月にこれだけの本を仕入れるとか、
本だけでこれくらい稼ぐという基準値を持っていないからです。
僕が仕入れの直接指導やコンサルの参加が
必須だと考えているのは、単に技術を学ぶだけでなく、
指導者のこの基準値を、肌で感じることができるからです。
「あれっ!?こんなに仕入れができるってことは、
同じことを1カ月続けたら、これくらい稼げそうだな」
「バイトやるより、こっちの方がええやん」
こういう理屈をブログ上で文章で読むのは簡単です。
でも、本当に心の底から自分が納得するためには、
直接目の前で仕入れができたという感覚を
体感する以外に、方法は無いと思ってください。
逆に言えば、それだけで変わります。
本せどりで、教えられた通りに本を仕入れ、
稼ぐことができるようになります。
まとめ
最後にひとつ、注意しておきたいNGワードは
「こんな私でも稼げますか?」
「初心者なのですが、大丈夫でしょうか?」
という主旨の発言です。
恐らく、本人に悪気は無いと思うのですが、
自分を蔑むことで、結果を出すことへのコミットや
アドバイスに従うことへのコミットを放棄するための
予防線を張っているようにも聞こえてしまうのです。
なので、この手のキーワードを最初に持ってきて
話をする人達も、初心者なんだなと思われますが
あまり好意的な見方はされないと思ってください。
初心者特有の立ち回りは、誰でも最初は通る道ですし、
私も今回の話は、全て当事者としての体験談も
たくさん含まれているので、偉そうな顔はできません。
初心者状態をいち早く抜け出し、
成果を挙げられるようになるまで、頑張りましょう!
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